2013.04.27 SAT
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広報レポート <チームにもたらされる安心感>

 任されたイニングをゼロで凌ぐ、ファイターズ救援陣の真骨頂が今季初の3連勝を導きました。先発のウルフ選手が5回で降板しましたが、その後を受けた4投手がわずか1点のリードを守り切り、開幕戦以来となるカード初戦の勝利。僅少差のゲームをものにするファイターズらしさが戻り、4月14日以来、最下位を脱して4位に浮上しました。

 中でも7回に3番手で登板した石井選手は、7番後藤選手からの3人を打ち取り、リーグトップに立つ7つ目のホールドポイントをマークしました。10試合に登板して失点はわずか1。「昨年後半の調子をキープできていて、波なくここまで来ています」。イニング数に迫る奪三振数に四球がわずか1という安定ぶりで、自然と充実の表情が浮かびます。

 先天性の難聴を抱えながら奮闘する姿に、全国各地にいる同じ境遇の人々から「活躍が励みになります」という内容の手紙が届きます。来春、東京の高等聾学校が修学旅行で名護キャンプを訪れることが決まり、石井選手との交流が持たれる予定。「恥ずかしくない成績を残して来年会いたい」とモチベーションを維持する要因になっています。

 打線は2回にアブレイユ選手が「キャリア初」という3試合連発となる8号2ランが飛び出し、これが決勝点になりました。4月12日の対戦で零敗を喫し、通算でも3勝11敗と苦にしてきた金子選手の前に4安打と奮わなかったものの、土をつけたことが全て。「チームの状態がいいので、自分もいい状態を保って貢献していきたい」。訥々と話す左腕の言葉にも頼もしいほどに自信が宿ってきました。

ウルフ投手 <5回、球数77、打者20、安打6、三振3、四球0、失点1、自責点1>

「ランナーは出したけど粘って投げられた。いつものように堅い守りに感謝したい。あとはブルペン陣に任せて応援します。」

栗山語録

Q.僅差のゲームをモノにした
「(バファローズ先発の)金子が頑張ってて点を取ることができない中、ファイターズらしく我慢しきった。中継ぎが頑張ってくれた」

Q.中継ぎが全員無失点
「(プロ野球全体的に)点が入りやすいといわれる今年の状況でも、去年からうちが勝てる形はそこなんで。ああいう点を最後まで守り切れれば、みんなが落ち着いて野球ができるようになる」

Q.アブレイユ選手が3試合で4本塁打
「あっち側(右翼スタンド)に入ってくれると、バッティングに強引さが消えてくる。意味があるというかね。金子も良かったしね」

Q.中田選手も2安打
「翔の場合は相手よりも自分の状態を把握できるかだから。このままいってくれるといいね」

Q.ゴールデンウィーク初戦で勝利
「見せ場を作れない中でも、多くのファンの方たちの勝ち切りたいという思いが勇気を与えてくれた。明日、武田勝が戻ってくるんで、勝たせてあげたい」

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