2013.04.28 SUN
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広報レポート <本当の開幕戦>

 6イニングで投球数は60。“省エネピッチング”を地で行くような結果でも、試合終了直後の武田勝選手は「疲れた~」と苦笑いを浮かべました。久しぶりの登板となれば、いつもとは違う気持ちで臨むのも無理もない話です。ただ、一旦マウンドに上がると、自らの心をコントロールできるのがエースといわれる所以。3回の先頭打者に左前打を浴びただけ。変幻自在の投球で今季初勝利を挙げました。「お久しぶりです。札幌ドームに戻って来ました」。今季初のお立ち台でそう話すと、スタンドからは大きな歓声が湧きました。

 開幕戦で4回途中に降板。左ふくらはぎを痛め、登録抹消を強いられました。ファームでの調整中も、一軍の試合はすべて見ていたと言います。「先発陣がなかなか結果を出せなかったんで…」。厳しい戦いぶりを見ながら責任を感じる一方で、復帰登板に期するものがありました。3連勝でようやくチーム状態も上向き、このタイミングで自身が好投すれば、勢いが加速することも十分理解していたはずです。「いままで貢献できなかった分、頑張ります」

 チームは今季初の4連勝。その全試合で3回までに先制し、先発が勝利投手になるという理想的な戦いができています。3番・小谷野選手が2安打、4番・中田選手が先制打(決勝打)、そして5番・アブレイユ選手が4試合連発となる3ラン。中軸も好調を持続するなど、投打の歯車もがっちりと噛み合いました。今季最多3万6848人の前で、武田勝選手もチームも“本当の開幕”を迎えたといっていいかもしれません。

武田勝投手 <6回、球数60、打者20、安打1、三振3、四球1、失点0、自責点0>

「体が言うことを聞いてくれて、テンポよくコントロールよく鶴(鶴岡選手)のリード通り投げられました。次回は1イニングでも長く投げられるよう、しっかり調整したいと思います」

栗山語録

Q.開幕戦以来のマウンドとなった武田勝選手が好投しました
「素晴らしかった。(痛めていた左ふくらはぎも)全く気になることはなく、改めてエースとは、というものを教えてくれました。勝が戻ってくれたらチームが落ち着くと思っていましたし、そういうものをチームに持ち込んでくれて本当に良かったです」

Q.救援陣が追い上げられながら1点差を守り切りました
「勝への負担を考えて最初から長くても6回までと決めていたので。決断はぶれていないけれど、勝を勝たせられなかったらと思うと試合展開に関しては責任を感じます。ただ、点差内で勝ち切ればいい話なので、ピンチになっても経験に立って粘ってくれましたし、そういう意味では最高のリリーフ陣だと思いました」

Q.アブレイユ選手は4戦連発と勢いが止まりません
「アブちゃんは有難いですし、どこまでも行って欲しいですね。(中田)翔も後ろが当たっている分、相乗効果で自分の役割を果たそうというか、理にかなった打撃が出来ている。4番はチームを勝たせるもの、という考えがいい方向に向かっています」

Q.連勝が4に伸びて勝率5割まであと1勝
「借金をどう返していくかだと思ってやってきましたので、明日勝たなければ意味がない。まずは1つ取れるよう全力で戦います」

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