

広報レポート<仕切り直し>


同点の願いを乗せた陽選手の打球が、相手の美技に阻まれ、グラウンドに弾むことはありませんでした。2-3の9回2死二塁、ふらふらと右前に上がった当たりを二塁手の後藤選手が回転しながら好捕。運も味方せず、9連敗した2011年9月以来の7連敗で交流戦突入前のリーグ戦を終えました。4戦連続マルチ安打と状態を上げてきた背番号1ですが「(最後は)後藤さんの守備範囲に打ってしまったので…」と悔し気に振り返りました。
この間、先制点を挙げたのは5月9日イーグルス戦の1試合だけ。この日も類にもれず、頼みの武田勝選手が1回に5本の長短打を浴びて3点を失いました。2回以降は6回までわずか2安打に抑えただけに「最少失点で切り抜けていれば。チームをリズムに乗せることができず申し訳ない限り」と言葉を振り絞りました。
母の日にちなみ、選手は練習用のバットやリストバンドをピンクに変えて臨みました。目に飛び込む鮮やかな色が連敗中のムードを和らげ、それぞれが特別な日の意味を感じて挑んだはずです。3回に小谷野選手の6試合ぶり適時打、6回にはアブレイユ選手がホームランダービートップの11号ソロを放ち、追撃態勢を整えるとベンチから大きな声が出て勢いづきました。
借金8を抱え、最下位でパ・リーグ同士の戦いは小休止。2日後にはセ・パ交流戦の24試合がスタートします。2007年以降は6年連続勝率5割以上の成績を残し、同年は優勝、昨年は2位と相性が良いだけに、武田勝選手は「仕切り直し。投手陣一丸となって戦います」ときっぱり。「倒セ」をキャッチコピーに向かう約1カ月、気持ちをリセットして巻き返しを図ります。
武田勝投手 <6回、球数117、打者27、安打7、三振3、四球3、失点3、自責点3>

「初回に尽きると思います。リズムに乗っていきたかったところでつまずいたし、チームに勢いをつけることができませんでしたから。そのあたりをしっかりと修正して、次に臨みたいと思います。この後は逆転を信じて応援します。」
栗山語録
Q.最後まで粘りは見せましたが
「粘りとかではなく、負けてはいけない試合だった」
Q.武田勝選手は立ち上がりが誤算でした
「流れが悪いところを勝が何とかしようとしていた。申し訳なさしかないよね」
Q.次から交流戦です
「この1週間だよね。交流戦まで我慢できればと思っていたけどね。交流戦で流れを変えなきゃいけない」