2013.06.03 MON
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広報レポート <日本最北ナイター初勝利>

 カクテル光線に照らされて、ライトスタンドで待つファンの元へ投打のヒーローが駆け寄りました。ナイトゲーム開催地としては日本最北の地。大敗を喫した“こけら落とし”の屈辱を晴らした一戦でお立ち台に立ったのはアブレイユ選手と谷元選手でした。身長差21センチの組み合わせは、1日の大谷・鶴岡コンビによる16センチ差を超える(おそらく)球団史上もっとも差のあるお立ち台に。体重65キロの右腕が熱のこもったピッチングを披露する姿を見て、体重111キロの長距離砲が援護の花火を上げてみせたのです。

 「疲れました」。谷元選手が発した第一声も無理はありません。自己最長の8回までマウンドを守り続けました。初回、いきなり先頭打者に出塁を許しますがクリーンアップを抑えて無失点スタート。2回から5回までは二塁に走者を進ませませんでした。最大のピンチだった6回も、バックの好守備にも助けられて最少失点。7回、8回は三者凡退に打ち取りました。5月3日のイーグルス戦以来となる2勝目です。しかし、5月以降は非常に安定感のある内容を見せてきました。立ち上がりの5イニングで失点したのは5月11日の初回だけ。最近5試合で立ち上がり25イニング中24イニングはスコアボードに「0」を点灯させているのです。序盤でいきなり劣勢に立たされる試合が多い中で、谷元選手の奮闘はひときわ光ります。

 先発が立ち上がりで我慢すれば、強力な打線の援護が期待できるようになります。初回2死から左翼スタンドに14号先制ソロを放ったアブレイユ選手は、4回には左越え場外へ特大の15号2ラン。5月は打率1割台と苦しんだ男が、6月に入って早くも3発目と完全復活。旭川のファンへ向けての大きなプレゼントになったはずです。投打が噛みあって東京遠征へ。試合後、選手たちは心地よい疲労感の中、思い思いの方法で札幌へ戻りました。

栗山語録

Q.まず試合を振り返っていかがでしょうか
「内容よりも一つでも多く勝って行くしかないので。どうしても点を取るところが目立ちますが、今日は谷元が頑張って守りからリズムが出来ました。毎試合、こういうファイターズらしさが出せるようにしていきたいです」

Q.谷元選手が8回1失点と好投しました
「困っても逃げなくなったというか、カウントが悪くても勝負して向かっていく姿勢が見えました。苦しい中、よく投げてくれて確実に前に進んでいます。6回のようなピンチで踏ん張ることができ、自信につながってくれたらいいですよね」

Q.旭川2連戦を振り返って
「今日しか見に来ることが出来ない人もいるでしょうし、やっぱりファイターズを見に来て良かったなと思ってもらうことが一番なので。昨日のような試合は申し訳なかったですし、この先も一生懸命頑張る姿を見せていきます」

Q.明後日からはジャイアンツ戦です
「まだまだ我々はパ・リーグで一番下。相手どうこうではなく、全て勝ちに行くしかないと思っています」

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