2013.06.22 SAT
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広報レポート <周到なる準備>

 緊急事態を救ったのは、ルーキー右腕、鍵谷選手の冷静な投球でした。3-0の3回1死一、二塁。先発の吉川選手が左足をつって降板を余儀なくされた、マリーンズの上位打線を打ち取って切り抜けると、6回まで3安打無失点とベンチの期待に応えました。自身2勝目でチームに今季初の5連勝をもたらし「自分がどうこうより、連勝の流れを切らなかったことにホッとしています」と安堵の表情を浮かべていました。

 大学時代、3年生までに卒業単位をほぼ取り終えたという勤勉家は、いつ出番が来てもいいよう周到に準備していました。QVCマリンスタジアム特有、中堅から本塁への風はバックネットで跳ね返り向かい風になることを周囲からリサーチ。直球に強い相手打線には切れを増したスライダーを多投し、「右打者にぶつけるくらい思い切って投げたのが良かったですね」と納得顔で振り返っていました。

 ファイターズが交流戦終盤から調子を上げたことで、1位から6位までが8ゲーム差の中でひしめき合う形でリーグ戦が再開しました。この状況について栗山監督は「9連敗もして泥沼にはまりながらも、選手たちが必死に腕を伸ばして這い上がった。それが少しずつ、本来の姿に戻してくれた」と表現。この日も陽選手が初回に二塁打を放ち連続出塁を37試合に伸ばして勢いづけ、3、4番に適時打が生まれてかつて苦手とした成瀬選手をきっちり攻略しました。

 前日の試合が雨天中止になり、18日のカープ戦から3日空いても連勝をキープできたことが上向きなチーム状態を物語ります。明日は初対戦で黒星を喫している西野選手が先発。前回の雪辱へ、ファイターズらしい全員野球で挑みます。

栗山語録

Q.緊急登板となった鍵谷選手がチームを救いました
「1点、2点覚悟する場面だったし、よく頑張りました。登板間隔が空いたことを心配したけれど、軸がぶれず、腕も振れていたと思います」

Q.足をつって降板した吉川選手の状態は
「色々対策を練ってやってきているけれど、昨年まではなかったことだし心配は心配。無理して肩、肘に影響するのが怖いし。このチームは(武田)勝と吉川という2人の左腕がやってくれなければいけないし、責任を感じて欲しいのとあいつの将来を考えて2、3日(様子を)見ないといけないですね」

Q.成瀬選手から効果的に得点を重ねました
「中軸できっちりタイムリーが出たし、こういう(リーグ戦再開の)入りをしたかったというのもあります。岱鋼と翔がよく頑張ってくれました」

Q.ファームでは斎藤佑選手が好投しました
「試合前に内容が良かったと聞きました。ボールが投げられず相当しんどかったと思うんでね、これで表情まで明るくなってくれたらうれしいです」

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