2013.06.24 MON
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広報レポート <喜びを力に変えて>

 抜群の安定感で、マリーンズのお家芸である逆転劇を封じ込めました。5-3の6回、先発・武田勝選手の後を受けて登板した矢貫選手が4番今江選手から始まる打順で2三振を含む3人斬りの好投。「いつも通り、任せられたところで投げるだけなので」。防御率1.24の数字を残しながら大言壮語を嫌い、チーム最多、リーグ2位タイとなる32試合目の登板をそう振り返りました。

 開幕当初は先発が崩れた後のロングリリーフを担っていましたが、交流戦終盤から勝ちパターンの継投に加わりました。登板が多くなっても「投げる場面をもらえることが嬉しい」と喜びに変えてマウンドに上がり続けます。リーグ優勝がかかった昨年終盤、その輪に加われた経験を生かしつつ、オフから継続して筋力トレーニングに励んだことで球威がアップ。長身から投げ下ろす角度もあり、相手に嫌がられる存在に上り詰めました。

 取材で「ここまでの自己採点」を尋ねられても、「目の前の試合を抑えることで必死。振り返るのは終わってからにします」と切り返す5年目の29歳。首位マリーンズに勝ち越した試合後、シャワーを浴びて真っ先に球場を後にする際は周囲から「乗っている男は何をするにも早いね」と声がかかりました。行動からも気持ちを切り替え、次に向かう姿勢が表れています。昨年までの4年間の登板数29を塗り替えて奮闘する右腕が、大逆襲に欠かせない1ピースになるはずです。

武田勝投手<5回、球数66、打者21、安打5(本塁打1)、三振2、四球0、死球1、失点3、自責点2>

「序盤に援護をもらいながら流れを悪くしてしまい、申し訳なく思います。決して調子が悪かったわけではないので、打たれたところはしっかり反省して次に臨みます。この後はチームが勝てるよう、しっかりベンチで応援します」

栗山語録

Q.武田勝選手が5回3失点でした
「状態は悪くなかったよね。上がってきたなと。まあ、あの回(3回)だけはね。この球場は風でボールの調整が難しいから。でも、勝らしさが出てきたから、どうしても勝たないといけなかった」

Q.中田選手が先制ホームラン
「きのうモヤモヤしたところがあったから。先に行けた(先制できた)というのはあるよね。これから暑くなって点の取り合いになってくるだろうから、きょうのように前半で点が取れるのは良かった」

Q.中継ぎが踏ん張りました
「よく頑張ったよね。これがうちの形なんでね。最高の中継ぎ陣がいてくれると思っているから」

Q.カード勝ち越しです
「まずオールスターまでひとつも負けられないと思ってやってるから。負け越すよりはもちろんいいけど、これ(勝ち越し)でいいんだ、というのはない」

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