2013.07.04 THU
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広報レポート <一日早い前祝い>

 ゲームセットの瞬間、三塁ベンチで両拳を握り締めて立ち上がった大谷選手に安堵の笑みが広がりました。6回途中1失点で踏みとどまり、チームが1点差を守り切ると6月1日ドラゴンズ戦以来の2勝目がつきました。再三得点圏に走者を背負い、降板した6回も石井選手の救援を仰いだだけに「いい投球とは言えないですし、周りの方々に助けてもらいました」と冷静に自己を分析していました。

 明日7月5日が19歳の誕生日という大谷選手に対し、一日早い祝福代わりにチームが攻守に渡って援護しました。1回1死二、三塁のピンチで松田選手が放ったライナーを三塁の今浪選手が好捕。打線も3回に大引、稲葉両選手が連続適時打を放ち、ルーキーを心理的にも楽にする形を作りました。

 追加点が欲しい8回には中田選手が21号2ランを左翼席に運び、後輩の勝利を強烈な一打でアシスト。日頃から何かと大谷選手のことを気にかけ、バットを手の平で叩いて音を確かめてあげるなど面倒をよく見ています。自身も入団当初から大変な注目を浴びただけに、細やかな気遣いを忘れない主砲が試合でも頼もしい限りのサポートを見せました。

 これで大谷選手が先発した5試合、ファイターズは無敗ということになりました。勝ち運があるという見立てをされても、当の本人は「次は自分がチームを助けなければいけないですよね」と浮つくそぶりはありません。18歳最後の日に大きなプレゼントをもらい、19歳を迎えた後は自ら納得の1勝を挙げることが目標です。

大谷投手 <5回2/3、球数107、打者26、安打6、三振2、四球4、失点1、自責点1>

「初回も松田さんの打球は守備に助けられましたし、2アウトからあと一人が取れず攻撃にいいリズムを作れなかったことが反省点です。球が抜けて調子は今までの中で一番良くなかったなと思います。リードした形なので、チームが勝てるようしっかり応援します」

栗山語録

Q.大谷選手がプロ2勝目を挙げました
「この前も良くなかったけど、今日も『どうなるの?』っていう中で修正できた。修正することが大事。メリハリがあって、悪い中であれだから、良かったね、と」

Q.6回途中、四球で交代でした
「だいぶ体が倒れていたというか。任せてもいいんだけど、フォームがくちゃくちゃになると、この後のこともあるから。フォームを固めているところで崩れるとね。それにきょうは100球くらいは投げたわけだから」

Q.中田選手が貴重な一発を放ちました
「ああいうのはうれしいよね。ここ一番で。苦しくて点が取れない中で一発でしとめるという。翔はそういうことができるようになった。今日は大事な意味のある試合だったからうれしいね」

Q.今季初のスイープ(同一カード3連勝)になりました
「終わったことは…ね。でも、チームみんながひとつになって勝ったことで、またあしたにつながる。必ずつながっていくから」

Q.3位に浮上しました
「順位は関係ない。もちろん下にいるよりはいいんだけど、上にくっついていくことを考えてやっている。これからもそれを見据えてやっていきます」

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