

広報レポート <新たなレジェンドを築くために>


「ビッグバン打線」を彷彿とさせる、2度の打者一巡。得点したのはその2イニングでしたが、大引選手が自身初の満塁弾を含む5打点と活躍し、かつての本拠地・東京ドームでカード勝ち越しを収めました。復刻ユニフォームの時代が蘇る打線の奮起により、6時間1分の末に敗れた前夜の徒労感を吹き飛ばす快勝で、CS出場ラインへ再び4ゲーム差に詰め寄りました。
その陰に隠れてしまいますが、中継ぎの河野選手がこの「レジェンド・シリーズ2013」に6連投し、自責点0のフル回転を見せました。この日は2点リードの8回に登板。2番今宮選手を空振り三振に仕留めると、続く内川選手を捕邪飛に打ち取って流れを渡しませんでした。「今が本当に大事なので、投げろと言われたところで思い切っていくだけです」。6連投にはタフネス武田久選手も驚きの声を上げたほどですが、本人の表情には充実感だけが広がっていました。
毎日英語やスペイン語の単語を一つずつ、通訳に聞いて外国人選手とのコミュニケーションに役立てています。大学、社会人を経由して入団したルーキー右腕は、実績を積みながら少しずつ、そして確実に自分の居場所を広げているように映ります。
今年入団した投手のうち、大谷、鍵谷、屋宜の3人が白星をマーク。中継ぎリーダーの宮西選手は「河野にも今年中に勝ちをつけてあげたい」と話します。14年前の99年には新人3投手(立石、建山、伊藤)が勝利を挙げており、「4人目」が誕生すれば新たな「レジェンド」に。そして明日は無敗ルーキーの大谷選手が、イーグルスの無敵艦隊・田中選手に対していかに挑むのか、全国野球ファンの耳目を集めます。
ウルフ投手<6回、球数96、打者25、安打5、三振1、四球4、失点4、自責4>

「きょうはとにかく攻撃陣に感謝したい。そのリードを保ったまま何とか6回まで投げられたから、あとはブルペン陣に任せて勝てるように応援するよ。」
栗山語録

Q.大引選手の逆転満塁弾で勝負を決めました
「3点差をひっくり返す満塁弾て珍しいよね。昨日のああいう試合の後だったけど、チームに練習のときから疲れている空気がなくてうれしかった。野球をやれる喜びというかね。こういう試合があるとうれしい。それにこのチームの本質を感じるよね」
Q.佐藤選手が活躍しました
「拳士もそうだけど、結果を出させてあげたかったから。あの必死さや命がけ感がチームを動かす。よく頑張ったね」
Q.明日はイーグルス戦、先発は田中選手です
「前からずっと言ってるのは、勝てば大きなきっかけになるということ。必死にやります」