2013.10.02 WED
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
0
4
0
0
2
1
0
0
0
0
0
0
0
0
1
0
0
0
R
H
7
7
1
11

広報レポート <きょうがスタート>

 約1年ぶりの復帰登板は、結果の数字だけを見ると決して高く評価できるものではないかもしれません。5回途中で降板し6失点。しかし、斎藤佑選手本人も周囲もひとつ胸をなで下ろす試合になったことも事実。それは肉体的にだけではなく精神的にも長く苦しいリハビリ生活からの“卒業”を意味するものになったからです。

 昨年の日本シリーズで右肩に痛みを覚えました。回復への選択肢は手術かリハビリ。斎藤佑選手は後者を選びました。投げられない日々が続くことを覚悟の上でした。一度もブルペン入りすることなく春季キャンプを終了、ひたすら故障を再発させないためのトレーニングに明け暮れました。周囲がシーズン突入への態勢を整える中、投げられないもどかしさから表情を曇らせる日々もありました。しかし、いつか必ずまた一軍マウンドへ。その思いが、自身を前向きにさせたのです。

 周囲のサポートに応えることはもちろん、チームメートから受ける刺激もモチベーションを上げるきっかけになりました。シーズン中盤、大谷選手が調整で鎌ケ谷を訪れた際には談笑する場面も。話題を振りまくドラフト1位の後輩を見て、斎藤佑選手はこう話しました。「大谷は吸収する力が凄くて見るたびに変化している。吸収力では勝てないけど、何かを吸収しようという気持ちがないといけないという発見は、自分にとっては大きい」。6月にファームで実戦復帰。“新しい斎藤佑樹”を追い求めるステージは、いよいよ一軍に移ったのです。

 登板を終え、ロッカールームではバッテリーを組んだ中嶋選手兼任コーチや出番を待っていた武田久選手からアドバイスを受け、何度もうなずいていました。「去年までできなかったのに、きょうできていたこともありますから。いいボールもあったんで、その精度を上げること。課題が見つかりました」。ここがゴールではなく、きょうがスタート。斎藤佑選手の戦いは、これからも続きます。

斎藤佑投手<4回0/3、球数78、打者23、安打5、三振1、四球5、死球1、失点6、自責点6>

「緊張することなくマウンドに上がることができましたが、制球が思い通りにいかず、課題が明確になりました。肩の方は全く不安なく投げられましたし、納得いく球の確率を上げていければと思います。ファンの皆さんの声援がたくさん聞こえて力になりました」

栗山語録

Q.斎藤佑選手が復帰登板
「ここまで苦労してきたし、力んでどうなるかと思っていたけど、その中で投げられたのは良かったかなと。個人的には特別な思いで見ていた。これがスタート。自分としても原点に帰った思いだし、斎藤を何とかするんだと思っている」

Q.斎藤選手とは試合後にどんな話を
「何やってんだ!って言ったけど、そういうことができたのが良かった」

Q.村田選手、今浪選手が結果を出しました
「結果出さないといけない選手。必死さを感じる。今浪はいろいろと助けてくれたし、1軍で通すのは初めてだからいい形でと。村田も絶対的な特徴を持っているんだから。こっちは使ってあげたいと思っていても全員は使えない。アピールしてほしい」

Q.残り3試合です
「何十回、何百回言っているけど、その瞬間その瞬間を必死にやるしかない。頑張ります」

  1. トップ
  2. 試合情報
  3. ゲームレポート