2013.10.06 SUN
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広報レポート <もう始まっている>

 下降線を描いた飛行曲線は、最後まで上向きに変わることがありませんでした。1点を追う9回2死二塁、陽選手が見送り三振に倒れると、ファイターズの2013年シーズンが終了を告げました。貯金2をピークに、昨年の覇者はCS進出争いから早々に脱落し、終わってみれば64勝78敗2分けで12年ぶりの最下位が確定しました。

 試合内容も残念ながら今季を象徴するようなものでした。2点を先行しながら、今季ワースト15敗を喫している吉川選手が持ちこらえられず追いつかれると、7回にリーグ最多86個目の失策となる河野選手の一塁けん制悪送球がピンチを拡大。救援した宮西選手が逆転打を浴びて競り負けるパターンにはまり込み、本拠地での今季ラストゲームを勝利で飾ることができませんでした。

 突きつけられた現実を選手たちは当然のごとく重く受け止めていました。左手甲の骨折後、初めて「4番一塁」でスタメンに戻った中田選手は2安打にも表情は晴れません。WBCから始まったシーズンでしたが「この1年は短かった。一番大事な時期にチームにいられなかったですし、もっと自分が打てていたらいい位置につけていたかも知れないので」。個人タイトルも手にできず「もっともっとレベルアップしたい。この悔しさを絶対取り返したい」と強い口調で話していました。

 最終戦セレモニーでは4万人近いファンの皆様の拍手が注がれ、選手個々の心にその温かさが染み入りました。間もなく北海道には長い冬が訪れます。草の芽が雪の下でじっと耐えるがごとく、いかにもう一度自分たちを鍛え直すことができるのか。雪辱のシーズンはもう始まっています。

栗山語録

Q.144試合が終わりました
「失礼かもしれないけど、これでは面白くないし、つまらない。優勝争いしてビリビリしながら野球をやらないと。二度とこんなシーズンにしちゃいけない。『こんなシーズンにしちゃいけないんだシーズン』だった」

Q.故障者が多くて苦しんだ。特に中田選手の離脱は痛かった
「翔が打線に入るとどうなるかは今日も痛いほど感じたけど、それは言い訳だから。どんな状況になってもやれると思っていた。みんながいたらと思ったって、これでも勝てなければチームは強くなっていかない」

Q.中田選手、陽選手がしっかりと主力になった
「野手の中心になってくれたから、進め方は間違いじゃない。これからはチームへの責任、勝つための責任がかかってくる。それは分かっていると思う」

Q.吉川選手がなかなか勝てませんでした
「結果的にはダメ。でも、それで今年はいいんだと思う。もがき苦しんだことがプラス。今日のような試合は完封しないといけないんだけど。これも吉川にとっては大きな勉強になったはず」

Q.大谷選手の評価は
「それはみんながしてくれればいい。プレーはまだまだでしょう。でも、いつも天真爛漫に野球をやりなさいという約束をしていたんで。野球がどういうものなのかを感じられた1年になって、前に進めるんじゃないかな」

Q.期待の若手については
「若手に関しては不満足。去年は“若手”でよかったけど、今年はあれだけチャンスがある中でみんな満足にできたのか。(オフは)当然厳しくやっていく」

Q.ファンの方々に対して
「本当に申し訳なかったし、何も応えられていない、という思いでやっていた。ダメならいろいろ言われるのは仕方ないけど、(セレモニー時のように温かく)ああいう形で受け止めてもらえると…(言葉を詰まらせる)」

Q.来季へ向けて
「絶対に優勝します」

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