

広報レポート<終盤のカタチ>


9回裏の攻撃があったため、試合の最後を締めたわけではありませんでした。しかし、9回のマウンドがよく似合うのは変わりません。武田久選手が約半年ぶりに札幌ドームでの実戦に登板しました。先頭打者に不運な内野安打を浴びたものの、“冷静さ”こそが我らが守護神の真骨頂。その後は併殺もあって、打者3人で切り抜けました。
春季キャンプ後、当初は一軍帯同だったものの、関西への遠征から鎌ケ谷で調整を続けました。そして、この日から宮西選手とともに一軍再合流。すでにある程度の勝負モードに入っているチームですが、勝ち負けに関係なく9回に登板することになりました。「やっぱり開幕までに一回はここで投げておきたいですしね」。来週はビジターで全試合を戦い、開幕ウィークに突入するこの2週間。“試運転”ともいうべき本拠地のマウンドで、調整が順調であることを披露してみせました。
8回には増井選手が登板し、1安打を許しながらも無失点。野手陣や先発陣の競争が激化する中、ファイターズが誇る“終盤のカタチ”は今年も健在です。
選手コメント


浦野選手
<5回 80球 打者22 安打5 三振1 四球2 失点・自責点4>
「先発で使ってもらえたので期待に応えたかったんですが、勝負どころでボールが甘く入ってしまいました。点を取られていないイニングでもコントロールミスはあったので、修正していかないといけない。札幌ドームのマウンドは投げやすかったです。もっと投げたいと思います。」
栗山語録


Q.先発の浦野選手は4失点という結果でした
「球は悪くないんだけれど、いい球を投げればいい訳でもないので。課題がはっきりして、それをクリアしてくれればいい。色々あった中で色々感じるものはありました」
Q.アブレイユ選手が実戦初出場で安打を放ちました
「明日出て見ての状態ですね。そこが気にはなりますが、まず一歩前に進んだと思います」
Q.大野投手に対して打線が好機にあと一歩出ず
「野球はヒットを打つんじゃなくて点を取るゲーム。大事なのはこういう試合の翌日で、どういう姿勢で野球ができるのか。勝っていたら元気そうに見えるものだけど、勝敗とは別にまだやることがあるということ」