

広報レポート<勝負は最終章へ>


相手を上回る安打数も、本塁が遠い試合展開となりました。札幌ドームでの開幕前最後のオープン戦に1万人を超える動員。期待感が充満した本拠地でいい締めくくりをしたいところでしたが、三塁を踏むことなくドラゴンズに2試合連続零敗を喫し、得点への執念に乏しい内容に終わりました。
その中で一人気を吐いたのが、「3番右翼」で先発した佐藤賢選手でした。1回に右翼線二塁打で出塁すると、4回にもカブレラ選手の球威に振り負けず右中間を破る二塁打。「自分の持ち味は長打。今は打撃の調子がいいので、何とか持続していきたいですね」と、陽選手以外確定していない外野のレギュラー争いに割って入る状態まで上がってきました。
昨年終盤にバックフォームした際、右肩関節唇を損傷。シーズン終了後はトレーナーとマンツーマンで肩に負担のかからないフォーム習得に、ネットスローから着手。キャンプはファームでの調整が続いたものの、地道に自らを見つめ直した時間は決して無駄ではなかったことをこのオープン戦での好調ぶりが証明します。
投手陣では先発の武田勝選手が7回を70球、3安打1失点という安定感を発揮し、ベンチへの安心感をもたらしました。明日17日から福岡、東京と遠征し、次に札幌ドームで試合を行うのは28日の公式戦開幕・バファローズ戦です。それまでに残されるのはオープン戦5試合。栄えあるスターティングメンバーに名を連ねるため、選手たちの勝負はいよいよ最終章に入ります。
選手コメント


武田勝選手
<7回 70球 打者25人 安打3 三振2 四死球0 失点・自責点1>
「球数少なく自分のテンポで投げられました。ただ、失点は自分のミスからだったのが悔やまれます。去年はケガをしてしまったので、今年はこのままケガをせずに万全の状態で開幕を迎えたい。」
栗山語録


Q.先発・武田勝選手が7回を1失点
「安心しました。調整もそうだし、なによりも体の状態が良さそうだよね。マサルらしくシーズンを迎えてくれると思う」
Q.中田選手に久々の快音
「打つ方は体が使えれば苦しむものじゃないと思っているから。早く自分らしくなってくれれば」
Q.佐藤賢選手が3安打です
「うん、ホント、よく頑張りましたね」
Q.札幌ドームでのオープン戦が終わりました
「帰ってきたら開幕ですから。遠征先では特打とかができなくて難しい調整になるけど、ファイターズらしさを出してね。きっちりやっていきたいですね」