

広報レポート<ルーキー、開幕スタメンへ>


外角への速球をうまくバットに乗ると、打球は高く舞い上がり、右翼スタンド最前列へ飛び込んでいきました。余韻を楽しむ余裕もないほどのスピードでダイヤモンドを一周した男は、このオープン戦2号ソロで開幕スタメン出場を大きくたぐり寄せました。キャンプから始まったチーム内競争で一躍シンデレラ・ボーイとなったのは、ドラフト3位ルーキーの岡選手でした。
1回、右翼フェンス際へのファウルフライを追いかけながら、最後に目測を誤って落球していました。この直後に先制を許して、「なんとか取り返したいと思っていた」と話します。この姿勢に栗山監督は目尻を下げました。「取り返すのも大事だけど、ミスのあとに下を向かないでやれるか」。期待通りにバットで結果を残してみせました。
9勝5敗2分けでオープン戦の全日程を終了。試合後には開幕ベンチ入りメンバーも決定しました。指揮官は言います。「一昨年よりも去年、去年よりも今年の方が高い点数をつけられるかな。いつも勝てるとは限らないけど、ファンのみなさんに、ファイターズを好きで良かったと思ってもらえるような144試合を戦いたい」。3月28日、逆襲のシーズンが、いよいよ始まります。
選手コメント


武田勝選手
<4回 53球 打者16 安打3 三振3 四球1 失点・自責点2>
「先頭に出したフォアボールが失点に絡んだので深く反省してます。ただ、その後は自分のピッチングができたと思う。大野と組むのは久しぶりでしたけど、しっかりとコミュニケーションも取れたし、誰がキャッチャーでも大丈夫。試合で力を出すだけなので、残り1週間しっかりと調整したいと思います。」
栗山語録


Q.武田勝選手の評価は
「去年に比べたら体の状態もいい。点は取られたけど、(キャンプ、オープン戦と)いい期間をすごしてくれた。安心はしていないけど、手応えは感じます」
Q.ミランダ選手がオープン戦初アーチ
「打つ方は思った通り。元気に出てくれれば結果は出ると思っている」
Q.岡選手はミスを取り返す一発
「まあ、ミスしすぎだけどね(笑)。いまのうちはいっぱいミスすればいい。いろんな経験をしてほしいと思っている」
Q.オープン戦が終わりました。メンバー構成については
「日々、体の状態が違うのでいろいろ考えたい。でも、開幕ベンチ入りメンバーは決めました」