2014.03.29 SAT
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
0
0
0
1
1
2
0
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
R
H
5
12
0
4

広報レポート<はじめの一歩>

斎藤佑樹選手
8回表、陽選手

ロッカーに戻り、イスに深く腰を落としました。肩にはアイシングが施されていました。視線の先ではモニターが試合の様子を映し出しており、相手チームに4点が入ったことを表していました。その画面を食い入るように見守る斎藤佑選手は、唇を噛み締めました。

「きょうの登板について…どういえばいいですかね」。今季初登板は開幕戦をサヨナラ勝ちで飾った翌日。大事な試合であることは分かっていました。チームにとってだけでなく、もちろん、自分自身にとっても。 “調整登板”としての色が濃かった昨シーズン終盤戦での登板とは、明らかに意味が違う一戦でした。悔しそうなその表情からは、今季にかける強い決意がにじみ出ていました。

口をついたのは「リズムを作れなかった」という言葉です。毎回走者を出しながら、3回までは粘りのピッチングで無失点。しかし、走者を出したことで攻撃へのリズムにつながらなかったことを「反省しなきゃいけない」と表現しました。キャンプ序盤には「去年と比べれば投げられる喜びがある」と話していましたが、その喜びはすでに過去のことでしかありません。開幕ローテに入り、勝負のマウンドに立った今、気持ちはチームを勝利に導くことだけに向けられています。

シーズンが始まる前、栗山監督は斎藤佑選手について「結果が出なくて悔しそうな顔を見て、勝負できるようになったと思った。これからはチームを勝たせるピッチングをしなきゃいけない」と話してきました。144試合という長丁場を考えれば、優勝シーズンの開幕投手の力は必要不可欠です。勝負師として、はじめの一歩。初戦を白星で飾ることはできませんでしたが、チームを勝たせることを期待される男は、必ず生まれ変わった姿を見せてくれるはずです。

斎藤佑樹選手 <6回 96球 打者28 安打9/本塁打1 三振4 四球2 失点・自責点4>

斎藤佑樹選手

「序盤は走者を出しても粘ることはできたと思いますが、リズム良く投げることができませんでした。攻撃にもいいリズムを与えられなかったことを反省しないといけないと思います。」

栗山語録

栗山監督と葛西選手

Q.ディクソン投手を打ち崩せず零敗を喫しました
「もちろんうちと対戦した中では一番の出来だったかもしれないけれど、いいからといって簡単にやられていいことはない。チャンスも中々作れず、昨日のような試合を144やると言ってきてこういう展開は駄目。打てない時でも何とか勝てるように持って行かないと。これだけ足を運んでくださったファンの皆さんに申し訳ない」

Q.斎藤佑選手は6回4失点という結果でした
「球自体悪くなかったのと佑樹だけの責任でないところもあったし、いろんな見方が出来るけれど、粘らなければいけない場面もあった。シュートやフォークといい球があって、本当の意味で斎藤佑はこういう投手であるというものを作る時期に来ている」

Q.明日に向けてひと言
「こういう試合をやってはいけないので。コーチにもお願いしました。プロ野球なので相手がよければ簡単にいかないんだけれど、今年はそれをしないと決めている。とにかくいい試合にできるよう頑張ります」

  1. トップ
  2. 試合情報
  3. ゲームレポート