

広報レポート<修羅場をくぐり抜けた修正力>


2回に入ってから、本来の姿を見せることができました。打たれた安打はソロホームランの一本。2回からの5イニングでは60球という省エネピッチングに成功しました。打たせて取りながら得意のフォークで三振も取る。結果的に白星を手にできなかったとはいえ、浦野選手の“あいさつ代わり”としては十分な内容だったといえるでしょう。
大学・社会人を経て入団。アマ時代には数々の修羅場を切り抜けてきました。その経験はプロに入って『修正能力』という部分で発揮されました。立ち上がりにストレートの四で出塁を許すと、2死から連続四球と暴投で先制を許します。「力が入った」と振り返る右腕ですが、2回以降はきっちりと立て直してきました。プロ初登板初先発となれば、一人相撲から崩れることも珍しくありません。そんな中でも打線が同点に追いついてくれるまで我慢できたのは、大きな収穫となったに違いありません。
3連敗で勝率は五割となりました。ただ、勝ち星がつかなかったものの、新星の登場には今後の可能性を見出すことができます。それほど遠くない将来、この修正能力で勝利を手にすることになるはずです。
浦野選手 <6回 91球 打者22 安打1/本塁打1 三振7 四球3 失点・自責点2>

「初回は力んで四球を与えてしまいましたが、2回以降は気持ちを切り替えて、打たせて取るピッチングが出来ました。しっかりと反省し、次の登板に活かしていきたいです。」
栗山語録

Q.浦野選手が6回2失点
「(初回に無安打で失点する)ああいう状況の中から、よく自分の投球ができたよね。6回までもっていけたのは大したもの」
Q.7回に交代しました
「見てれば分かったと思うけど、その前あたりから芯で捕らえられ始めていた。6回まで行ってくれて御の字だよ」
Q.シーズンが始まったばかりとはいえ3連敗
「重いね。良くないよね。勝ち切れるようにしていかないと」