

広報レポート<失ったものが大きければ>


マリーンズ戦から続く投手陣の乱調に歯止めをかけることができませんでした。前回来日初勝利を飾った先発メンドーサ選手をはじめ、登板した5投手が20安打を浴びて今季ワーストの11失点。打線が必死に食らいついて7点を奪うも、イーグルス戦の連敗は昨年から8に伸び、苦手意識の払拭はなりませんでした。
1日のホークス戦で7回途中4安打1失点のデビューを見せたメンドーサ選手は、1回に4連打を喫して3点を失うなど、被安打11の5失点と試合のリズムを作れず。低めに沈む変化球を見極められ、苦しいカウントからストライクを取りにいって痛打を浴びました。対戦カードの少ない日本では情報戦の勝負になり、公式戦初対戦でもしっかり攻略法を練られているケースも多々。メジャーでローテーションを守った実績があるだけに、次回の投球で巻き返しを図ってもらいたいところです。
打線はビハインドを背負いながらも諦めない姿勢を見せました。0-5の5回に陽、中田両選手に2ランが飛び出して1点差に。とりわけ中田選手は昨年8月に左手甲に死球を受けて離脱を余儀なくされた美馬選手から雪辱の一発。5回にも左犠飛を放って必死に追いすがり、「昨年の日本一チームに意地を見せたい」という試合前の言葉を打席できっちり体現してみせました。
一時は単独首位に立ったものの、そこからよもやの5連敗。チーム防御率4.74はリーグワーストで、浮沈の鍵は投手陣建て直しが握ります。明日はプロ初登板初勝利を挙げて最初の登板になる上沢選手が先発。連敗中は全て先制点を許しているだけに、味方の援護まで0で凌げるかがポイントになります。
メンドーサ選手 <3回0/3 74球 打者21 安打11 三振3 四球1 失点・自責点5>

「きょうはゴロを打たせる自分のピッチングができなかった。ブルペンや攻撃陣に負担をかけることになってしまったけど、とにかくチームが逆転できるように祈りながら応援するよ。」
栗山語録

Q.メンドーサ選手が乱調でした
「この前みたいなのが普通。何が悪いのかを分析してもらいます」
Q.7回の5失点が痛かった
「最少失点でついていかないといけない試合。あれだけ大きく開くと…」
Q.武田久選手の離脱が影響しましたか
「それは勝ちパターンだからあまり関係ない。こういう負けている試合をどうカバーしていくかだから」
Q,打線は奮起しました
「ただ、相手より点数が少なければ意味はないから」
Q.ホーム6連戦、明日に向けて
「最後、少ない点差なら分からない。最後まで、やれることをやり尽くしていくしかない。どこまで我慢できるか。まず明日ひとつ取れるように頑張るしかない」