2014.05.03 SAT
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広報レポート<大黒柱の存在感>

1回_HRを放った中田選手
中田選手_武田勝選手

ヒーローインタビューを終えると、投げ入れ用のサインボールにペンを走らせて場内一周へ向かう。そのすべてを武田勝選手と中田選手は慣れた様子でこなしました。改めて何も説明する必要がない勝利後のセレモニー。ここまで14勝のヒーローインタビューはほとんどが若手によるもの(最多は上沢選手と西川選手の4回)でしたが、何度もあの場に立った経験のある大黒柱2人。そろって今季初めてのお立ち台に上がりました。

「ようやく開幕を迎えた武田です。よろしくお願いします」。そういってスタンドを沸かせた武田勝選手。なかなか調子が上がらずファームでの調整も経験した左腕は、初回に先制を許したもものの、2回以降は立ち直りました。7回2失点。「使い続けてくれた監督・コーチに感謝します」と胸をなで下ろしました。

武田勝選手に今季初勝利をプレゼントしたのが中田選手でした。1回2死三塁でバックスクリーンへの特大逆転2ラン。指揮官から「チームを勝たせる」使命を課せられた男は、一発以外でも内野安打で打点を稼ぎ、しっかり仕事をして見せました。「自分よりも若い選手がどんどん出てきて活躍している。刺激になります」。平均年齢25歳以下のスタメン野手で戦い続けているヤングファイターズにあって、不動の4番は名実ともにチームを牽引しなければならない存在です。

小谷野選手、稲葉選手が鮮烈を離れる中、「苦しいときこそ守りに入るんじゃなくてチャレンジしなきゃいけない」という信念で動く栗山監督は、2試合連続で三塁に近藤選手を起用。この日は三遊間を抜けそうなゴロに飛びつく好捕など、5度の守備機会を文句なしにこなしました。「きょうは近藤もヒーローやろ」と中嶋兼任コーチが話すほど。これから、ときには勝敗に関わる失策をおかすことがあるかもしれません。しかし、指揮官・コーチや、「三塁のレギュラーを獲ります」と話す近藤選手の覚悟は、チームの雰囲気を変えています。今季初の4連勝。勝率5割目前です。

武田勝選手<7回 打者29 球数92 安打7 三振1 四死球1 失点・自責2>

先発の武田勝選手

「初回に失点しましたが、すぐに逆転してくれたことが大きかったです。2回以降、気持ちを入れ替え粘って投げることができました。久し振りに7回を投げ切り、後ろの投手の負担を軽減できてよかったです。次回もしっかり自分の投球ができるよう調整していきます」

栗山語録

栗山監督

Q.武田勝選手にようやく白星がつきました
「良かったよね。何とか1勝すれば落ち着くものだから。元々ずっと球自体は悪くないと見ていたし、ある程度点を取ってあげて楽な展開にすれば勝らしさが出るはずだと思っていました」

Q.中田選手が逆転弾を含む3打点の活躍
「特に初回、先制点を取られてすひっくり返してくれた。打った瞬間あそこ(バックスクリーン)まで持って行って、一気に流れを変えてくれました。まあでも普通。そういう打者だと思っているし、ずっとこれを普通にやっていってほしいですね」

Q.若い選手の躍動が光りました
「いやいや、みんなが一生懸命、必死にボールを追いかける姿を見せてくれました。若いとか経験があるとかじゃなく、みんなで必死にやっていくしかないので」

Q.4連勝で借金完済目前です
「今日の試合はもう終わったこと。(勝率)5割がスタートラインだとすれば、あしたはそのチャンス。ゴールデンウィーク最後の札幌ドームなので、みんなで必死に戦います」

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