試合情報

最終回のバックネット裏では、ヒーローインタビューの予行演習が懸命に続けられていました。「ぼくたちのボールパーク2014」と題した試合は、1点リードで9回表へ。2死一塁から一二塁間に飛んだ打球に二塁・中島卓選手が追いつき、三塁を狙った一走を好送球で刺すというビッグプレーで接戦に幕を引きました。旭川永山小の田中めいこさん、札幌澄川小の佐久間礼君の元気あふれるインタビューに場内が笑顔に包まれ、5連勝で勝率5割復帰の試合をいっそう盛り立ててくれました。

子供たちが主役の一日であった一方で、リーダーたる選手が存在感を放ちました。蓄積疲労により4試合ぶりの出場となった大引選手が、1回1死から中越え二塁打を放って3点先制する突破口を開くと、2回と4回には2打席連続中前適時打。「2回以降、まだまだ行くぞと声を掛けたので。追加点を奪えたことが結果的に大きかったですね」。そう話す左胸にはキャプテンマークの星が燦然と輝いていました。

欠場が続いた間、ベンチの雰囲気を変えたのが大引選手と言えます。率先して声を出し、それに呼応して若手の威勢の良さもこれまで以上に。「ベンチにいても戦っている気持ちでいましたし、試合勘をなくしてしまうこともなかったです」。主将のそうした姿が、誰がどのタイミングで出番が来ても期待を裏切らない活躍を見せる要因になっています。

好調の首位バファローズに3タテし、マリーンズと同率3位に浮上。今季最多3万6069人のご来場があり、上昇機運が高まる空気を作っていただいたことも大きな後押しになりました。最高ムードで乗り込む敵地・福岡。入れ替わりで首位に立ったホークス相手にも「声」を結集してベンチ一丸ぶつかります。

「打線と守備に助けてもらった、というのが率直なところです。使える球がストレートしかなく、その中で（大野）奨太さんがうまく散らしながらリードしてくれました。お客さんも沢山入って、後押ししてくれたことに感謝します」

Q大谷選手が7回途中まで投げて3勝目
「内容はともかく勝たせてあげられてよかったね」

Q.打線も序盤に援護できました
「しっかりと何とかしようと思っている中でつながった。非常に良かった」

Q.僅差のゲームを逃げ切り
「全員が自分の力を出して、危機感を持たないといけない中でやっている。宮西も増井も。すごくよくやった。そこに持っていけばというのがある」

Q.5連勝で5割復帰です
「復帰というか、もう一回開幕できるという思い。去年、2回5割に行ってから負けるということがあったから、それが思い出される。1試合1試合しっかりと戦います」

Q.前に進んでいる手応えを感じているのでは
「若い子たちががむしゃらに自信つけながらやってくれている。少し、だけでも進んでるかな」