

広報レポート<9連戦を終えて>


カウント2-2から甘く入ったスライダーを完ぺきに捕らえられた吉川選手は、打球の行方をぼう然と見つめるしかありませんでした。1点リードの4回2死一、三塁で浴びた逆転3ラン。そこまで低めにコントロールして追い込んでいただけに、悔やんでも悔やみきれない一球となってしまいました。
指名打者での出場となっている中田選手が1回に先制の2ランを放つと、3回には大引選手のスクイズで追加点。序盤は理想的な試合運びができていました。吉川選手もストライク先行のピッチングに成功しており、久しぶりに白星を挙げた前回登板からの波に乗れそうでした。そんなところでの失投。チームにとっても同一カード3連敗という、もっとも避けなければならない屈辱を味わうことになりました。
この一戦でゴールデンウィークの9連戦は終了。5連勝に3連敗と出入りの激しい戦いとなりました。それでもこの期間に貯金を作ることには成功。前日までの8試合は先発が5イニング以上投げており、中継ぎ陣への負担を最小限に留められたことはポジティブに考えることができます。日程的に余裕のある交流戦が始まるまでに、どれだけ白星を積み重ねられるか。ここからの8試合がシーズン序盤の大きな山場となります。
吉川選手<4回2/3 72球 打者21 安打7 本塁打1 三振0 四球1 失点・自責点5>

「4回に打たれた(細川選手)スライダーが全てですね。その前の球も厳しく攻めていったのですが、最後の最後に甘く入ってしまいました。援護をしてくれた野手の皆さんには申し訳ない気持ちでいっぱいです。しっかり力を取り戻せるよう調整していくだけです。」
栗山語録
Q.吉川選手らしさがなかなか出てきません
「その吉川らしさというのが何かは分からないけど、勝ちながら前に進ませてあげたいと思っていた。フォアボールで苦しむというところはなくなってきたんだけど」
Q.同一カード3連敗を喫してしまいました
「とにかく食らいついていくしかない」