2014.05.16 FRI
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広報レポート<暗示をかけられて>

2回、ホームランを放ったミランダ選手
本日のヒーローの3人

長いトンネルを抜けた先に、皆の笑顔が待っていました。今季6戦未勝利だったマリーンズ戦、2度の顔合わせでいずれも黒星を喫していた成瀬選手に、2回までに4本塁打を浴びせかけて9点を奪取。投げては4月17日バファローズ戦以来の登板となった中村選手が7回を3安打1失点に抑え、入団5年目でうれしい札幌ドーム初勝利をマークしました。

自主トレ中の負傷により出遅れ、キャンプをファームで過ごした右腕でしたが、開幕投手・吉川選手の不振で巡ってきた登板機会で本来の姿を見せてくれました。1軍に合流し、監督室へ挨拶に訪れると栗山監督からこう言葉をかけられました。「ファームで調子がいいと聞いているから、そのままの投球をしてくれればいい。初回から飛ばしていってくれ。後のことはベンチがちゃんと考えているから」。信頼を寄せてくれている安心感。腕が振れ、球速以上に威力を感じさせるストレートと、持ち味のカーブ、フォークのコンビネーションがさえ、相手打線に7回まで連打を許しませんでした。

好投をアシストしたのは、頼もしい5番打者の2発でした。1点先制直後の1回1死一、二塁でミランダ選手が左翼へ4号3ランを叩き込むと、7-1の2回2死一塁でもバックスクリーンに運んで1試合5打点。お立ち台では「オレニマカセロ」と言って両掌をひらひらさせるパフォーマンス。不振時に大塚コーチからリラックスするように暗示をかけられたポーズが、今やチーム全体に浸透し、一丸で戦う象徴になっています。

三塁で必死にプレーする近藤選手にも、プロ初アーチが飛び出し、移籍後初登板の藤岡選手も1回を打者3人で打ち取る上々発進。4連勝で4月16日以来、ちょうど1カ月ぶりに貯金を1に戻しました。一つの言葉、一つの仕草が大きな転機を産む。大勝すると大味な印象が残りますが、ファイターズらしさがぐっと凝縮された試合だったといえるでしょう。

中村選手<7回 打者26 球数106 安打3(本塁打1) 三振3四死球2 失点・自責1>

先発の中村勝選手

「立ち上がりは真っ直ぐを引っ掛け気味でしたが、3回から思い通りの投球が出来ました。カウントが悪くなっても変化球でカウントを整えられて、何とか持ち直すことが出来ました。まだ全て納得しているわけではないですが、こういう投球が出来て自信になりました」

栗山語録

栗山監督

Q.中村選手が今季初勝利
「紙一重なところもあったところを市川がいいリードをしてくれた。7回で交代させたときに胃の痛みが消えました(苦笑)。結果を残させられない責任を感じていたけど、いろんな思いは別として今日は良かったですね」
Q.ミランダ選手が2打席連続本塁打
「ゴールデンウィーク明けから上がってきていたから、こういうのはイメージしていた。自分らしくやってくれれば結果は出してくれる」

Q.近藤選手はプロ初アーチ
「初めてという感じはしなかった。打つ方に期待しているけど、守る方も前に進んでいる。安心して守れるようになれば、打つ方にも集中できると思う」

Q.藤岡選手が移籍後初登板
「感じるものがあったよね。欲しくて来てもらった選手。本人はいろんな思いがあるだろうけど、いい形で投げてもらえて良かった」

Q.6連敗中のマリーンズに勝って.貯金ができました
「6連敗を忘れさせるような勝ちだった。もともと相性は考えてないんだけど。過去は関係ない。交流戦まで残り2試合勝つつもりでいきます」

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