2014.05.20 TUE
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広報レポート<ダイナマイト、炸裂>

7回、ホームランを放った陽選手
7回、逆転HRを放った石川慎選手

低めへのボールを意識していました。「スコアラーの方にそう言われていたんで」。狙い通りの一球はストレート。完ぺきに反応して出したバットの芯で完ぺきに捕らえた打球は、前進していた外野手のはるか頭上を越えていっただけではなく、そのままバックスクリーンへと飛び込んでいきました。陽選手の同点弾が出た7回。なおも2死二塁となった場面で、決勝2ランを放ったのは代打・石川慎吾選手でした。

「7番・投手」で大谷選手がスタメン出場したことで大きく注目された一戦。その大谷選手が6回に突如崩れて逆転を許した直後に巡ってきたチャンスをしっかりとモノにしました。貴重な打点を挙げて初めてヒーローインタビューを受けた試合は、大谷選手が先発した4月20日のイーグルス戦。「翔平に毎日投げてもらいたい」。本拠地での初めてのお立ち台でそう話しましたが、そこには後輩を思いやる強い気持ちがありました。「きょう一番悔い思いをしているのは翔平だと思う。自分がホームランを打ったことよりも、チームの勝ちに貢献できたことがうれしい」

高校通算55本塁打を記録した超高校級スラッガーも今年でプロ3年目。昨年はファームでも長打力を発揮してきましたが、本人は狙いは一発を放つことではなく、「打点と得点圏打率が大事だと思ってます」と言い切ります。勝負強い打撃から、鎌ケ谷では『ダイナマイト・シンゴ』の愛称で高い人気を誇っていました。一軍に上がって以降は、たとえ凡打に終わっても、思い切りの良さは折り紙つき。最近2試合、代打で連続の見逃し三振に終わっていた反省を活かし、ここ一番でダイナマイトを炸裂させたのです。昨シーズンも交流戦最初のカードで同じ中日と対戦しました。敵地だったとはいえ、そこで連敗を喫して、直前のリーグ戦と合わせて9連敗という屈辱を味わっていました。その一年後、9試合で7勝2敗と波に乗った形で交流戦をスタートさせることに成功。ニューヒーローが続々と誕生する2014年型ファイターズを象徴する戦いとなりました。

大谷選手<5回0/3 打者22 球数79 安打5 三振3 四死球2 失点・自責5>

先発の大谷選手

「(4点リードを守れず逆転を許し)力不足です」

栗山語録

栗山監督

Q.石川慎選手の思い切りが試合を決めました
「初球から振れるのが慎吾の魅力。勝負をかけて送って代打、という場面でなかなかあれだけ振れないものだけど、気持ちを入れてやってきたから。これほどうれしいことはないよね」

Q.その前に出た陽選手の同点弾も価値ある一発
「1回に3番が送って何とかするんだ、という気持ちが岱鋼自身の同点本塁打だったり、慎吾の勝ち越し弾を呼び込んだ。チームを勝たせるためにやる、というものを見せてくれました」

Q.5回まで無失点の大谷選手が6回に5失点
「あんな悔しそうなあいつを見るのも初めて。5回まではすーと行く流れを作ったから全然駄目ではないけれど、今日のような投球をどう生かしていくかが大事。後ろを向いている暇はないから」

Q.交流戦初戦を白星発進して
「結果的に最初を取れたことに意味があるし、いい形でスタートを切れたことは大きいですね。若い人が今日は頑張ってくれて、それを生かしてもっとがむしゃらにいきたいと思います」

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