2014.06.03 TUE
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猛暑に見舞われた日に

3回裏、中田選手3ランホームラン
5回表、谷元選手

眠っていたアーチストの本能が、ひと振りで呼び覚まされました。2-2の3回2死一、二塁。スライダーを捉えた中田選手の打球は左翼フェンスを越え、大絶叫のファンの元へ。5月7日ホークス戦以来、19試合ぶりに飛び出した10号決勝3ランに主砲は「お待たせしました」と茶目っ気たっぷりにお立ち台で切り出しました。

本塁打が出なくとも気にしない―。そう受け応えしてきても、このところ結果を求める余り当てに行ってのゴロアウトが目立っていたのは事実。「久々で気持ちよかった。改めて球場の雰囲気を変えられるのが本塁打なんだな、と」。力みが抜けた5回1死一、二塁の場面でも、左翼越えの2点二塁打を放ち、しめて5打点と4番の役目を果たしました。

前日は休日を利用して年に一度の小学校訪問。予定になかったトスバッティングでフルスイングを見せると、児童から大きな歓声が沸き起こり「最近打っていないのに、本塁打王になってと言われてうれしかった」と頬を緩めました。交流戦のカープ戦は対戦6球団中、最も本塁打(5本)を打っている相手。「地元(出身地)なので、赤いユニフォームを見ると自然に気持ちが入るのかも」と、胸中に様々な思いが去来していました。

チームは4回に乱れた先発の中村選手を谷元選手が好救援で救い、昨年まで通算無安打の市川選手も4安打2打点の活躍を見せてくれました。十勝の音更町で今年の全国最高気温37.8度を記録し、6月としては異例の暑さとなったこの日。「気持ちがスカッとして、自分の中できっかけにしたいですね」と、中田選手の打棒も一足早く夏本番といくことが期待されます。

中村選手<3回0/3 打者17 球数68 安打4 三振3 四死球4 失点・自責2>

2回表、中村選手

「調子自体悪くなかったですが、改めて自分の実力のなさ、技術不足を感じました。野手に点を取ってもらい、リズムよくいかなければいけない回に交代し、中継ぎに負担をかけて申し訳なく思います」

栗山語録

栗山監督

Q.中田選手にようやく一発が出ました
「長かったね。責任を感じて自分で悪くなっているところがあった。余計なことを考えずにやってくれればいい」

Q.市川選手が4安打
「ヒットの数だけじゃなく最初のあそこ(エンドラン)が大きかった。素晴らしかった」

Q.中村選手の早期降板については
「課題ははっきりしている。(替えるかどうか)考えたし、かわいそうなことをしたけど、チームが勝つためにやっているんでね。せっかくいい形で来ているんだから頑張って欲しい」

Q.谷元選手が好リリーフ
「あの流れでよく抑えたよね。素晴らしい」

Q.明日は大谷選手対前田健太選手となります
「こちらはひとつ勝つのに必死なんだけど、それとは別にファンの皆さんが楽しみにしてくれればいい。チームにとっても翔平にとっても、大きなきっかけになってほしい」

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