

広報レポート<追加点は許さない>


気持ちのこもったストレートは160キロを計測しました。差し込まれた打者は前に飛ばすのが精一杯。しかし、打球は二塁・西川選手への正面へのゴロとなりました。難なく一塁でアウトにしたのを見て、大谷選手はマウンド上でグローブを叩き、力強くこぶしを握りしめました。「あそこは抑えたかった。最少失点にできて良かった」。4点リードの6回1死一、二塁から適時二塁打と内野ゴロで2点を失いましたが、そこから崩れなかったことは大きな収穫になったはずです。ギアが上がったまま7回もマウンドに上がり、三者連続三振。7回2失点でイニングを投げ切り、チーム単独トップとなる7勝目を手にしました。
立ち上がり3回まで許した走者は四球のひとりだけ。引き締まった試合にできれば、自然に打線の援護もついてきます。4回1死二塁から大野選手の適時二塁打で先制に成功すると、体調不良のミランダ選手に代わって途中出場した石川慎選手が内野安打でつなぐ場面も。そして、頼れるキャプテン・大引選手の右越え適時打で、試合を優位に進めることができました。
投打がしっかりとかみ合った一戦でした。8回は宮西選手が1イニングを三者凡退に抑えて通算148ホールド目を挙げ、最後はクロッタ選手が締めて来日初セーブを記録しました。追加点は許さない。まさに盤石の試合運びだったといえるでしょう。明日26日はいよいよ今季の交流戦最終戦。何としても白星を挙げ、リーグ戦再開へとつなげていきたいところです。
大谷選手<7回 球数98 打者26 安打4 三振7 四球2 失点・自責2>

「甲子園での登板に続いてブルペンでの状態があまり良くなかったんですけど、試合の中で自分なりに修正できたので良かったと思います。グリエルに対しては、絶対に長打を打たれてはいけない場面だったので、あの場面は反省点になります。ただ、その後の後藤さん、バルディリスを抑えることができたので良かったです。次回の登板ではもう少し身体をつかって投げれるよう頑張ります。」
栗山語録

Q.大谷選手が7勝目
「(今回は左手首への打球直撃と)ホントにいろんなことがある。ありすぎるね。いろんなことがある中で週末にはバッターとして使ったし、そういうことをしていかないといけない。ほんのちょっと前に進んだかな。安心しちゃいけないんだけど。点を取られたあとに気持ちを入れ直して抑えてくれたのは大きいね」
Q.クロッタ選手を抑えに
「(A.カーター、クロッタ、宮西、増井の)4人はどこのチームにいってもクローザーができる。みんなに行ってもらうということ。9月の終わりだと思ってやっているんだから」