

広報レポート<現実の厳しさ>


2点を追う7回無死一塁。代打・大谷選手が告げられると、スタンドは大きく沸き上がりました。2日前のオールスターゲーム第2戦に先発し、日本人選手最速の162キロを計測した興奮が、いまだ冷めていない証拠でした。一発が出れば同点となる場面での登場に、バットで魅せられるか注目が集まりました。しかし、結果は右飛でした。さらに、後続も倒れて反撃に転じることはできませんでした。
オールスターゲームに野手として選出された4選手がそろってスタメン出場。夢の舞台で全員が安打を放って存在感を見せ、再開したレギュラーシーズンでも勢いに乗っていきたいところでした。ただ、勝負どころでの一打が出ず、後半戦は黒星スタートに。陽選手は2安打を放ったものの、最終打席の走塁中に左ふとももに張りを訴えて大事を取って交代。4回に一旦は逆転打となる右前打を放った大引選手も、再逆転を許した後に巡ってきた8回1死満塁の場面では遊ゴロ併殺に倒れて悔しさを隠しませんでした。
一度は逆転に成功しながらの逆転負け。現実の厳しさ、勝つことの難しさを再認識した一戦となりました。それでも首位との7.5ゲーム差はまだ十分に跳ね返せるものです。ひとつ一つの試合を大切に前に進む。それはオールスターゲームを挟んでも変わることがありません。まずは1勝。そこからすべてが始まります。
メンドーサ選手<4回1/3 75球 打者22 安打7/本塁打1 三振2 四球2 失点・自責点5>

「親指を痛めた影響はまったくない。そういう状況で投げられたのはプラスだと思う。ホームランを打たれるまでは粘れていたと思うけど、あの後に動揺して自分のリズムで投げられないところがあった。この後は逆転を信じて応援するだけです。」
栗山語録

Q.メンドーサ選手が5回途中で降板
「らしくなかったね。こういう日もあると思うしかない。そんなに簡単に点は取れない。取られないように考えないといけない」
Q.中島卓選手の驚異的な粘りがありました
「ああいうのは気持ちだけではなく技術もないとできない。前に進んでいると思う」
Q.大谷選手を7回に投入
「勝つためにやるしかない。行ける者は行ってもらう、ということ」
Q.後半戦は黒星スタート
「必死にやるしかない。明日からも一生懸命やる。それだけ」