

広報レポート<試練の先に>


これが勢いの差なのでしょうか。連敗ストップを託された大谷選手もホークス打線の勢いに飲み込まれてしまいました。四球から始まった2回を含め、先頭打者を出したイニングですべて失点。6回を投げるのに130球を要するなど、本来のテンポの良さを出させてもらえないまま、マウンドを譲ることになりました。10勝目にリーチをかけてから3試合連続で足踏み状態に。何よりもチームを連敗脱出に導けなかったことに悔しさがにじみました。
何かを仕掛けようとするベンチと、期待に応えようとする選手の執念は感じられる試合でした。状態が良く、粘りが信条の中島卓選手を1番に、昨日の試合でミスを犯した杉谷選手をあえて2番に起用。中島卓選手は守備でも好プレーを披露し、杉谷選手はマルチ安打に3盗塁と結果を残して、リベンジを果たしました。
この3連戦の先発がそろって乱調だったわけではありません。ホークス打線の力を見せつけられる同一カード3連敗でした。しかし、相手が手強いからといって、いつまでも好きにさせるわけにはいきません。この結果を受け入れ、次回のカードでどう一泡吹かせるのか。試合の中でやるべきことをやり尽くすのは大前提。その上でひとつでもふたつでも相手を上回るものを見せるしかありません。試練をプラスにできるかどうかのカギは、それぞれの心意気にあるはずです。
大谷選手<6回 打者32 球数130 安打9 三振4 四死球5 失点・自責5>

「全てが良くなかったですね。真っ直ぐも変化球もコントロールが出来ず、打者有利なカウントを与えてしまいました。フォアボールも多かったですし、最後までリズムを作ることができませんでした。次回はしっかり修正を効かしたピッチングができるよう頑張ります。」
栗山語録
Q.大谷選手、コントロールが良くなかったみたいですが。
「久しぶりにバランスを崩していたね。色々な理由があると思うけど、それもこれからの糧にしてくれれば良い。粘っていたんだけど、随所その悔しさが出てた。力入ってたところもあったけれど、そこも今後に活かしてくれれば良い。」
Q.連敗でゲーム差が広がりました。
「それは一試合一試合なので、また明後日から頑張るだけ。こういう状態の中で必死にやれるかどうか。」