

広報レポート<復調と低調のはざまで>


捕手からのボールを受け取った後、マウンド付近の砂を右足でひと払いして、すぐに投球動作に入る。これで相手に考えさせる時間を与えるだけではなく、自分自身も投球そのものに集中できる。6回2失点。ここのところ「イニングイーター」としての役割を果たせていなかったメンドーサ選手は、テンポを早めたことで復調の気配をみせてくれました。
一方で打線はあと一歩まで相手投手を追い詰めながら、“最後の一打”が出ませんでした。先頭打者が出塁したイニングでは、後半戦に入って7割近くの割合で得点できていますが、この日はそのケースが一度もなし。7回に2死からの出塁で1点をもぎ取ることができたとはいえ、得意のパターンに持ち込めなかったことが、大きな痛手となったのは間違いありません。
完膚なきまでに叩きのめされた試合とは違い、もやもやだけで悔しさが残りにくい試合だったといえるかもしれません。しかし、敗れたということは純然たる事実です。ひとつの勝敗が大きく響いてくる残り40試合。まずは快勝することで“リセット”が完了し、再び前身することにつながるのではないでしょうか。
メンドーサ選手<6回 106球 打者22 安打4/本塁打1 三振8 四球1 失点・自責点2>

「状態もよく、テンポよく投げれたと思います。外のツーシームをうまく使えたことがゴロアウトに繋がり、三振の数もいつもより多かった気がします。この状態を保ち、次回の登板に向けて準備していきたいと思います。目の前の試合をひとつひとつ頑張っていきます。」
栗山語録
Q.終わってみれば投手戦だったのでは
「整理するのが難しい試合だね」
Q.メンドーサ選手は復調気配
「みんなで考えたことがプラスになっていた」
Q.復帰したミランダ選手を即スタメンで起用
「上に行くためにはミランダに打ってもらわないと。使うと決めた以上は、使うしかないわけだから」
Q.相手先発もよかった
「悔しいけど、その中でも勝負できてはいる。やっつけることもあれば、こういう日もある。ただ、こういう試合はエアポケットになる可能性がある。続かないようにしないといけない」