

広報レポート<5時間48分の激闘>


グラウンドで守備に就いている選手、ベンチで戦況を見守る選手。勝ちがなくなっても、最後まで死力を振り絞りました。延長12回裏。無死一、二塁で急きょ登板した鍵谷選手が抑えて規定により引き分けに。5時間48分に及んだシーソーゲームを終えてロッカーへ戻る選手たちは疲労の色を隠すことはできませんでした。
「勝てた試合」とも「負けていてもおかしくない試合」ともいえる複雑な一戦。一時は5点を追う展開でした。しかし、西川選手の4打点などで8回に追いつくと、直後に突き放されながらも9回には小谷野選手の適時打で再び振り出しに。さらに10回には陽選手が勝ち越し弾を放ったものの、直後に追いつかれました。ゲームに出場できるベンチ入り野手がいない状況となった延長11回2死満塁では、10回から登板していた増井選手がそのまま打席に入って二ゴロ。直前に同点弾を浴びていただけに、全力疾走で一塁を目指す姿には執念が感じられました。
両軍合わせて28安打。そして、与えた四死球も両軍合わせて25で、残塁は合わせて38にのぼりました。決め手に欠いた、というよりも、どこかでひとつ歯車が噛みあっていれば、と思さられる戦い。このもどかしさを払しょくするには、明日、快勝するしかありません。先発する予定の大谷選手にかかる期待は、初めての「2ケタ勝利」だけにとどまりません。
吉川選手<4回1/3 89球 打者25 安打6/本塁打1 三振5 四球4 失点6/自責点5>

「調子は悪くなかった。ミスがあったとしても、ピッチャーはそれをカバーしなきゃいけない。カバーできなかったことでチームに迷惑をかけてしまったことが悔しい。」
栗山語録
Q.森選手にまた打たれてしまいました。
「高目の球を打つのが上手いのは分かっている。ただ、その中でも一球で仕留めるのは素晴らしいと思う。皆が見てみたいと思う注目バッターに打たれたら普通は流れを持っていかれるはずなんだけど、ベンチも元気があったし、最後まで諦めずに皆でやるという姿勢があった。一番大切なのは、エラーをしてはいけないとかではなく、出来ることをやるということ。少しはそういう雰囲気を見せれたかな。」
Q.吉川選手のピッチングに関して。
「打たれ出した時にボールが高く入るよね。向かっていって打たれるのはまだ良いんだけど。ちゃんと話をしてまた明日から頑張ります。」
Q.12回途中で鍵谷選手をマウンドに送りました。
「昨日やられたけどね。良い自信に繋がったと思うね。あのままの流れだとサヨナラが多いんだけど、よく頑張った。」
Q.試合時間は5時間48分でした。
「そんなに長く感じないよね。ゾーンに入っているから。こういう試合からも学ぶことが沢山ある。」