

広報レポート<“なまらハッピー”な快進撃>


前進守備を敷いていた陽選手は、ボールから目を離して落下点まで全速力で走りました。「ボールを追いながらではキャッチできない」。フェンス直前で落ちてきたボールがグラブの土手に当たると、それを抱えるようにして放しませんでした。ビッグプレーが出たのは9回2死二塁。勝つためには失点が許されない場面でした。「ナイスキャッチです」と自画自賛しながら、思わず照れ笑いを浮かべました。
札幌ドームでのレジェンドシリーズ最終戦は、まさに“次世代のレジェンド”候補である男の一人舞台となりました。1点を追う3回には2死一、三塁で左翼席へ18号逆転3ラン。8回に追いつかれると、その直後には右翼席へ決勝の19号ソロを放ちました。2日連続となるお立ち台では、第一声はお決まりの「サンキューで~す!」で盛り上げ、第二声では「なまらハッピーです」と笑ってみせました。試合後のセレモニーを終えてロッカーに戻った際には「きょうは長い一日だった」と苦笑い。陽選手本人にとっても、それだけ、密度の濃い3時間8分だったようです。
11試合連続で安打を放ち、その間に6本の本塁打を記録。2割6分台だった打率も、.285まで上昇しています。栗山監督が「チームがまとめて勝てるのは、ダイカンか翔が打ちまくるとき」と常々話してきたように、いまはその一人・陽選手が旬を迎えている状態。この猛打を次のカードで対戦する首位・ホークス相手にも見せつけてくれるのか。期待は膨らみます。
上沢選手<7回 107球 打者26 安打3 本塁打2 三振8 四球2 失点・自責点2>

「ホームラン2本が反省です。あそこの2球が良くなかったです。序盤はフォアボールも多く制球が定まらない部分もありましたが、その後は落ち着いて投げることができました。」
(6回2アウト2塁の中村選手との対戦に関して)「一発で逆転の場面だったので、あそこは全て決め球のつもりで勝負しました。」
栗山語録

Q.陽選手が全4打点に9回の好守と大活躍でした
「1人で勝負を決めてくれた。絶好調だね。
苦しいときに誰かが好調でチームを引っ張ってくれると助かるよね。
ホームランは無駄な力が入っていないし、最後の守備もチームを救ってくれた」
Q.上沢選手は7回2失点と好投しながらも勝ち星がつきませんでした
「勝たせてあげたかった。2本のホームランはあったけど、
当たっているライオンズ打線に対してよく投げた。
勝ちに等しい内容だったし、自信を持ってほしいね」
Q.連勝で首位ホークスとの3連戦に臨みます
「8月頭にはやられたけども、今回はきっちりやり返します。」