2014.08.28 THU
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広報レポート<勝たせようという気持ち>

5回、同点HRを放った大谷選手
5回、2ランHRの大引選手

真ん中に入ってきたストレートを逃しませんでした。フルスイングから放たれた打球は、左翼スタンドの中段まで届きました。ゆっくりとダイヤモンドを一周し、チームメートからの祝福に大引選手は上気した表情で応えました。大谷選手の7号ソロで同点に追いついた直後の5回無死一塁。「練習でも打ってないような当たりでした」と振り返る一打は、勝ち越しに成功する5号2ランとなりました。

シーズン前半は得点圏に走者を置いた場面で打ちまくった男も、8月に入ってから当たりが止まりがち。それでも、キャプテンらしく献身的にチームの勝利に貢献してきました。その大引選手がここ一番で放った特大アーチには気持ちがこもっていました。「ファームで頑張ってきた木佐貫さんを勝たせたい」。我慢の投球を続けていた木佐貫選手は5回2失点と、勝ち投手の権利を持って降板。同じタイミングでファイターズのユニホームを着ることになった2人の“絆”は、一緒にお立ち台に上がることが多かった昨季から、変わることなく堅く結ばれています。

6回に再逆転を許したことで、木佐貫選手の今季初勝利も、大引選手の勝利打点も、記録としてつくことはありませんでした。ただ、勝たせようという気持ちはベンチの指揮官も同じです。「(5イニングでの交代について)こちらも勝負しようと決めたから」と栗山監督は話しました。結果が裏目に出ようとも、勝利という目的に向かって突き進む気持ちを持ち続けることが、苦境に立たされていても重要視される。その哲学はぶれません。残り30試合。一年で一番最後までプレーするために、この1敗で見えたこともあるはずです。

木佐貫選手<5回 87球 打者22 安打6 三振2 四死球0 失点・自責点2>

先発の木佐貫選手

「2失点とはいえ、先制されましたし、逆転してもらった直後に点を取られてしまったのは良くないですね。その辺りはしっかりと反省しないといけないと思います。」

栗山語録

Q.木佐貫選手を5回で代えました。
「リードしてるのもあったから、勝負したかった。球数よりも疲れていたし、捕まったら怖い打線だからね。木佐貫も良いピッチングしてたし、勝たせてやりたかったよね。ミスというよりも信じていた。あれは俺がやられた。」

Q.A・カーター選手、数字の通り結果が良くありませんでした。
「元々勝ちパターンで投げていたから。本当は登板間隔が空いていたから、投げさせて気持ちを楽にさせたかったんだけど。ただ、俺はいけると思ったので、カーターは悪くない。信じて勝負したから悔いはない。」

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