2014.08.29 FRI
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広報レポート<歴史を塗り替える一打>

1回、HRを放った大谷選手
試合後の西川選手

レフトスタンド最前列に打球が飛び込んだのを見て、ダイヤモンドを一周するスピードを緩めました。中田選手の先制打が飛び出した直後の1回2死二塁。「5番・指名打者」でスタメン出場した大谷選手は、外角へのストレートを弾き返しました。「詰まり気味でしたし、レフトの頭を越えてくれと思いながら走った」。2試合連続本塁打となる8号2ランとなったこの一発は、ゲームを優位に運ばせる一打になっただけではありません。1シーズンで「2ケタ勝利」と「8本塁打」を同時に記録する、日本プロ野球史上初の記念すべき一打となったのです。

ひと回り大きくなった身体は、ピッチャーとしての能力を伸ばすだけのものではありませんでした。前日のホークス戦では右翼スタンドへ7号を放ちました。その際も「ライトの頭を越えてくれれば」と思っていたといいます。直後、スイングルームで稲葉選手らとバットのどこでボールを捕らえたかという話になったとき、大谷選手はバットの先を指さしました。すると、通算250本塁打の大ベテランが、ひと言。「そんなところで打ってスタンドまで飛んだら、野球っていうものが変わるじゃないか」。本人が気づいているか否かに関わらず、バッターとしても確実に成長している証拠。野球界にはびこる固定観念を覆すことに挑む男は、しっかりと“数字”で答えを出し続けています。

もちろん、これがゴールではなく、過程でしかないことも自覚しています。「まだまだですから」。常に口を突くこの言葉。あのベーブ・ルースが23歳の1918年に記録(13勝11本塁打)して以来とさえいわれる10勝10本塁打も、にわかに現実味を帯びてきました。それすらも、ひとつの通過点としてクリアしそうな20歳の一挙手一投足に、今後も目が離せません。

浦野選手<6回1/3 91球 打者26 安打8 三振5 四球1 失点・自責点2>

先発の浦野選手

「もう少し投げたかったですね。序盤に大量点を取ってくれましたし、守備でも良いプレーに助けられました。野手の皆さんのお陰で楽に投げさせていただきました。調子自体も良かったですし、コントロールも低めに集まっていたので、後は継続できるかどうかです。」

栗山語録

栗山監督

Q.投打が噛み合っての勝利でした
「昨日はやな形で負けてしまっただけに今日の試合は重要だったし、内容が非常に気になっていた。ゲッツーを取った時のベンチのリアクションは一体感があったし、そういった部分で安心した。意味のある試合だったと思う。」

Q.大谷選手が2試合連続のホームランを放ちました
「まだまだ他の打席の内容が悪い。(10勝以上をマークした投手の同一シーズンの本塁打数が史上最多の8本目となった事に関して)誰かと比べてやっているわけではないし、比べられているうちは一人前ではないね」

Q.7勝目をあげた浦野投手のピッチングに関して
「立ち上がりは探りながらのピッチングだけども、うまくまとめてくれた。もう少し投げさせてもと思ったが、一気に流れをもっていかれる怖さのある球場だったから思い切って代えた」

Q.明日に向けて
「残り試合が少なくなり1勝の重みがより重くなってくる。苦しい試合が続くからこそやりがいに感じて欲しいし、それをプラスに考えて上を目指していきます」

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