2014.10.01 WED
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広報レポート<開幕投手、最終兵器に>

1回、先発の吉川選手
8回、杉谷選手のファインプレー

マウンドに立つ表情が明らかに違いました。打者をアウトに斬ってとるたびに胸を張りました。先発を任された吉川選手が7回を投げて5安打1失点。特に5回までは許した安打は1本だけと、開幕投手が完全復調への手応えを実感する111球のパフォーマンスで今季3勝目。引退試合となった金子誠選手を勝利で送り出す快投を披露しました。「少しでも恩返しになっていればいいですね」と振り返りました。

これが求めていたものでした。2012年シーズンのMVPがもがき苦しんだ2年間。何が必要なのかは分かっているつもりでも、体がついてきませんでした。そこで、もう一度頭を整理し、体を作り直しました。徐々に感覚を取り戻し、“兆し”を見せたのは8月30日のマリーンズ戦(東京ドーム)。7回1/3を投げて勝ち投手になると、その後、調整で登板したファームでの社会人チーム戦では2イニングでバットを4本折ったといいます。「社会人チームなんで悪いことをしたと思いますけど」と笑いながらも、「ストレートで押し込めるようになったし、スライダーがストレートと同じ軌道で投げられるようになった。こういうボールを投げたかったんだと思った」と満足げに話しました。

絶対に負けられない試合で、“無敵”とすら評された2年前を彷彿とさせる好投。厚澤投手コーチは「クライマックスシリーズ登板へアピールしてほしい」と話していました。ここ3試合の内容は十分に“合格点”を与えられるものだったに違いありません。チームの屋台骨を支えられなかった開幕投手が、大事な終盤で見せた復活劇。クライマックスシリーズの“最終兵器”となる予感が漂っています。

吉川選手<7回 111球 打者25 安打5 三振6 失点・自責点1>

先発の吉川選手

「大野さんにうまくリードしてもらいました。全体的にしっかり腕を振って投げれたと思います。誠さんの引退試合だったので、少しでも恩返しになっていればいいですね。」

栗山語録

栗山監督

Q. 金子誠選手の引退セレモニーを終えた印象は
「改めて誠みたいな選手を育てていかないといけないと感じたよね。選手たちも惜しまれ、感謝される、そういう選手にならいといけない。ただ、あんなに走らなきゃいけないゲームも普通はないよね」

Q.試合では吉川投手が7回1失点と好投をみせました
「一番いい時に比べたらまだだけども、真っ直ぐがしっかりしていたし、楽しみだよね。」

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