2014.10.16 THU
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
0
0
0
0
0
4
0
1
0
1
0
0
0
0
0
0
0
0
R
H
5
6
1
4

広報レポート<必要不可欠なピース>

4回、2番手で登板の谷元選手
本日のヒーロー、谷元選手

打球が左翼・中田選手のグラブに収まるのを見て、マウンド上の谷元選手は右手を握り締め、ベンチの誰もが大きく手を叩きました。追加点は許されない場面での大仕事を成し遂げた瞬間でした。1点を追う4回。1死満塁で、ベンチは先発・中村選手から継投策を選択しました。谷元選手は空振り三振と左飛に抑え込み、期待に応えてみせました。公式戦ではまず見られない継投策が成功したことで、流れはファイターズへ。6回に相手の適時失策で逆転に成功し、中田選手の3試合連続弾で勝負あり。5回以降は1イニングずつをブルペン陣が守り抜き、どうしても欲しかったファイナルステージ初勝利をもぎ取りました。

勝ち投手でもなく、ホールドもつかない。そんな男がお立ち台に上がりました。どうしても“リベンジ”を果たしたいという思いが、ファイナルステージの分岐点にすらなり得るピッチングにつながったのです。ファーストステージの第2戦。1点リードの場面で登板し、決勝の逆転3ランを浴びていました。「チームに迷惑をかけていたので、絶対に抑えてやると」。公式戦で10試合以上に登板し、チーム唯一の防御率1点台の成績を残した谷元選手は、ポストシーズンでも必要不可欠なピースとしてマウンドに上がり続けることでしょう。

公式戦の嫌なデータを覆す勝利だったことは見逃せません。当地では先制されると全敗でした。しかも、すべて一度は追いつくか逆転に成功したにも関わらず、最後は力尽きていました。ひとつの負けが未来を決めかねない短期決戦において、ひとつ勝ち切ったことで公式戦の流れを払しょく。「公式戦とポストシーズンは別物」の格言を一度“発動”させてしまえば、明日以降の試合展開も公式戦とは確実に変わってくるはずです。相手のアドバンテージを含めても1勝2敗。公式戦では福岡で辛酸をなめ続けたファイターズが、大舞台で一気に躍動し始めました。

中村選手<3回1/3 71球 打者18 安打3/本塁打1 三振1 四球6 失点・自責点1>

先発の中村選手

「大事な試合に早い回で降板してしまい申し訳なく思います。」

栗山語録

Q.先発の中村選手が4回途中で交代をしました
「もう少し投げさせてあげたかったけどね。武田投手の出来からしても1点勝負だったし、短期決戦は待ってるわけにはいかないから」

Q.その4回、1死満塁のピンチを谷元投手が救いました
「ファーストステージでは嫌な思いしたと思うし、うまくいかない事を次に活かしてくれたね。柳田選手はうまく抑えてくれたんだけども、次の今宮選手に2ボール0ストライクと、少し丁寧になっていた所でアツ(厚澤投手コーチ)にマウンドに行ってもらったし、谷元もそれに応えてくれた」

Q.中田選手が3試合連続の本塁打です
「さすが4番です。自分のためでなく、チームが勝つためのプレーをしてくれている。ただ、翔の力はまだまだこんなものではないけどね」

Q.これで1勝2敗となりました。明日に向けて
「先の事は考えていない。明日も1日一生懸命やるだけです」

  1. トップ
  2. 試合情報
  3. ゲームレポート