

広報レポート<頼みの綱>


まったくチャンスを作れなかったわけではありません。しかし、逆転につながるような一打は最後まで出ませんでした。1点を追う2回1死から3四球で満塁とし、大野選手の右前打で同点に追いついたものの、後続が続かず。5回には1死ニ、三塁での内野ゴロでの1点を挙げただけで、反撃は止まりました。前日の試合で復活の3安打を放った陽選手、4試合連続本塁打の中田選手、クライマックスシリーズで当たりに当っていた小谷野選手がそろって無安打。ここまで頼みの綱としてチームを引っ張ってきた中軸が“小休止”となれば、活路を見出すのはやはり難しいと言わざるを得ません。
投手陣も痛い失点を重ねました。先発・木佐貫選手を2回2失点で交代。先頭打者本塁打と2回も先頭打者の出塁を許していただけに、早めの継投策も仕方ないところでした。ただ、ファーストステージ第3戦から中3日で登板したメンドーサ選手が3回2死走者なしから2点を奪われ、後手に回る展開に。得点差以上に、やられてしまったイメージの残る一戦でした。
ネガティブに考えれば2試合連続で2ケタ安打を浴びてホークス打線を目覚めさせました。ただ、被安打「13」に与四球「5」でも5点にしのいだとポジティブに考えることもできます。そのどちらが正しいのか。崖っぷちで先発マウンドに立つ大谷選手が、その答えを出してくれることでしょう。ここで終わりにするか、続けるか。第5戦の頼みの綱は、一年間、プロ野球界を沸かせてきた20歳の若武者。その爆発力に、ファイターズの未来を託します。
木佐貫選手<2回 27球 打者8 安打4/本塁打1 三振0 四球0 失点・自責点2>

「早い回でマウンドを降りてしまい申し訳なく思います。この後は味方の逆転を信じてベンチで応援します。」
栗山語録
Q.先発の木佐貫投手を2回27球で交代しました
「最初から言っていたように、やりきらないといけないから交代した。木佐貫には本当に申し訳なかったけども、早い回からメンディで勝負した」
Q.ファイナルステージ、ホークスが王手となりました
「当たり前だけども簡単には勝たせてくれない。あと2つではなくまず明日を取る事だね」