2014.10.19 SUN
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広報レポート<執念の結晶>

3回、ヒットの大野選手
11回、勝ち越しのタイムリーヒットを放った中島卓選手

延長12回引き分けでは規定によって“終戦”となる一戦。同点のまま刻々とタイムリミットが迫る中、選手たちの執念がひとつの結晶となりました。延長11回。先頭のミランダ選手が四球を選び、1死一塁から代打・谷口選手が快速を飛ばして内野安打で出塁。さらに、大野選手がこの日4安打目となる三塁内野安打を放って満塁とすると、2死から打席に立ったのは中島卓選手でした。追い込まれながらもストレートを捕らえ、打球を右前へ運びました。決勝の2点適時打。ファーストステージ初戦で決勝のスクイズを決めながら、その後はチャンスで打てない場面が多く、忸怩たる思いがありました。小技が魅力な男が「自分で決めてやろうと思った」と話す一打。高校時代に学生服のままで何度も観戦に訪れたヤフオクドーム、しかも、地元に住む家族や友人の前で一旗揚げた2番打者は、お立ち台に上がるとスタンドに向けて手を振りました。

これが決勝点になったのも、それまでに選手全員が執念でペナントレースの覇者に食らいついたからにほかありません。先発した大谷選手は2回に1イニングで4点を奪われながら、3回以降は無失点に。7回まで投げて12奪三振と、まさに粘りのピッチング。崖っぷちのマウンドを託された20歳の若武者が見せた執念は、攻撃陣にも確実に伝播していきました。7回、2死から近藤選手が左前打で出塁。ここで代打の切り札・稲葉選手の中前打でチャンスを広げ、大野選手が2点適時打を放ちました。さらに、西川選手があと少しでスタンドに届く適時三塁打で1点差に。8回には中田選手が史上初のシリーズ4本塁打となる同点弾を左翼スタンドに叩き込みました。大谷選手の後を受けたリリーフ陣も、8回以降は1安打と完ぺきに抑え込みました。

あとがなくなった状況での逆転勝ち。快進撃を稲葉選手はこう表現しました。「このチーム、これからどんなチームになっていくのかな。すごく楽しみ」。日本シリーズ進出まであとひとつ。一戦ごとに成長し、強くなっていく男たちが、最終決戦に臨みます。

大谷選手<7回 114球 打者30 安打6 三振12 四球3 失点・自責点4>

先発の大谷選手

「やっぱり2回ですね。今宮さんへのヒットとか余計なヒットもありましたし、内容は正直良くはありませんでした。ただ、追いついてもらったので、味方打線には感謝ですね。」

栗山語録

Q.中島選手が決勝タイムリーで試合を決めました
「嬉しかったです。監督になってずっと見てきたからね。強い球のピッチャーから打って、すごく前進したと思う」

Q.先発の大谷選手は2回に4点を失ったものの、その後は7回までを0点に抑えました
「コンディションが悪い時に良く粘って、7回までいってくれた。結果的に勝ったから、すごく意味のあるものになった」

Q.明日勝ったチームが日本シリーズへ駒を進めます。
「勝ったら前へ進み、負けたら終わりの戦いはそうは無いし、そういう試合をできる事が嬉しいね」

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