2014.10.20 MON
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広報レポート<ファイターズ・プライド>

5回、ヒットの近藤選手
スタンド挨拶の様子

どれだけ点差があっても、ベンチもベンチ裏も全員が支えあい勝利を信じて戦いました。4点を追う9回。先頭で打席に立った稲葉選手が捕邪飛に倒れ、プロ生活20年間の最終打席は凡打。しかし、下を向くことなくベンチに戻ったベテランの思いは、チームに確実に伝わっていました。続く近藤選手の四球を足がかりに1点を奪うなど、最後の意地を見せました。一球一球にベンチの誰もが声を出し、ベンチ裏では大谷選手ら出番がなかった選手たちも手を合わせたり、拳を握り締めたりして見守っていました。最後まで絶対に諦めない。ファイターズ・プライドを体現するシリーズでした。

リーグ戦は3位。クライマックスシリーズは“完全アウエー”で9試合を戦い抜きました。その中で挙げた5勝のうち4勝は逆転勝ち。ひとつのアウト、ひとつのヒット、そして、ひとつの勝利で、選手たちは公式戦以上の経験値を積み重ねました。サポート役に徹した金子誠選手は言います。「みんなが成長したところを見せてもらった。王者を押しのけて勝てる力を持っていることが証明された」。一方で、稲葉選手は「本当に楽しみなチーム」と話しました。現役選手としてチームを去るレジェンド2人からの“太鼓判”は、ファイターズの明るい未来を確信させるものに違いありません。

宿舎に戻った後のミーティングで、栗山監督はこう言いました。「開幕のときに比べたら、本当に前に進んだ。大事なことはこの経験をどう来年につなげていくか。大事に1日1日を過ごして、来年は優勝しよう」。公式戦中、スタメン出場の平均年齢が25歳以下、という試合が多かったファイターズ。いまは撒かれた種から芽が出始めたところです。年を追う毎に、花が咲き、大きな実になっていくはず。ファイターズ・プライドを胸に。新時代の幕が、きょう、開きました。

栗山語録

Q.2014年シーズンを振り返って
「札幌に帰る約束をしたが、帰る事ができず申し訳ない。あと1歩及ばずだった。全てにおいて力不足。最後の試合にはっきりとしてしまったね。クライマックスシリーズでは若手の成長を感じたし、間違いなく前に進んだと思う。来年戦えるようにしなければいけない」

Q.本日が稲葉選手の最後の試合となりました
「感慨深いものがあるね。稲葉ほどの選手に二度と会えないと思っている。この姿を選手は感じてほしい」

Q.全国のファイターズファンに一言
「命がけで取りにいったつもりだったけども、このような結果で申し訳ありませんでした。チームは前に進み始めていると思いますし、今までの経験が無駄にならない様に、この想いを忘れずに来年改めて挑戦します。一年間ご声援ありがとうございました」

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