2015.02.21 SAT
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〈手ごたえと収穫〉

1回 田中賢選手
3回 中島卓選手

浜辺から吹き荒れる風に押し戻されたボールは、中翼手のグラブに収まりゲームセット。9回裏、2死二塁のサヨナラチャンスで決めることができず、対外試合6連勝とはなりませんでした。週末の名護市営球場には約3000名の観衆が駆けつけ、スタンドでは管楽器の応援が鳴り響きました。グラウンドでは熱い戦いが繰り広げられ、昨季13勝11敗と勝ち越した東北楽天イーグルスとのオープン戦は引き分けとなりました。

ローテーションの一角を狙う投手陣の争いが行われるなか、昨季3勝4敗の武田勝投手が先発。本来の姿を取り戻すべく試行錯誤を繰り返す技巧派左腕は“開幕ローテ”に向けて好ピッチングを披露しました。3回を無安打無失点で抑え、完ぺきの内容。本人は「結果的にはヒットを許しませんでしたが、失投もいくつかあったので、そこは修正したいです」と一喜一憂することなく、既に次の登板に目を向けている様子でした。昨季終盤は中継ぎで起用されることが多かった武田勝投手は今季の巻き返しを誓います。

9回裏、同点打を放った岡選手も開幕スタメンに向けて猛アピールをしました。2死2ストライクと窮地に追い込まれながらも「外の真っ直ぐをうまく打てました」と、淡々と振り返り、勝負強さを発揮しました。50mを5秒台で駆け抜ける脚力を持つ身体能力の高さは、いうまでもなくチームの戦力として期待されているはずです。毎日の球場入りもチーム5本の指に入る早さ。早朝から入念にストレッチを行い、ポール間をランニングしてからチーム全体アップに入ります。試合後も疲労困憊の体を酷使してバットを振り続け、独自の調整に余念がありません。

それぞれの「努力」が混在するなか、実績として数字を残すことが求められる厳しい世界。自身と対峙しながら、チームの戦力になれるよう日々奮闘しています。明日は今キャンプ初のビジター戦(浦添)。自身の成長を勝ち取るべく、明日もそれぞれの戦いに挑みます。

先発投手コメント

先発の武田勝投手

武田勝選手選手
<3回 打者9 安打0 三振1 失点・自責点0>

「ストライクが先行していたので四球を出さず、打者に向かっていけました。結果的にはヒットを許しませんでしたが失投もいくつかあったので、そこは修正したいです。ランナーを背負っての投球は無かったので次回登板での課題ですね」

栗山語録

栗山監督

Q.今季初のオープン戦、土壇場で追いつきました
「最後まで諦めない、というのはもちろん、ファンのみなさんがドキドキするような試合を毎試合やるんだというつもりでやっている。勝ち切れなかったけど、大きな意味のある試合だった。オープン戦とはいえ、よく最後頑張ってくれた」

Q.相手が開幕カードのイーグルス
「それは意識してない。新しい外国人や松井くんは見たかった」

Q.岡選手が同点打
「覚悟決めていっている。カウントも追い込まれていたからね。このキャンプ、(気持ち的にも)追い込まれていたところがあったから、とてもうれしかった」

Q.武田勝選手が好投
「若い先発陣が多い中で期待していた。食い込んでくれると。勝らしく投げてくれたし、チームとしても大きな収穫です」

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