2015.04.02 THU
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広報レポート<分厚い壁をぶち破った瞬間>

2回表、先制打を放つ谷口選手

序盤から大味な展開となり、どれだけリードがあっても安心できない試合でした。そんな中では一本のヒットが重要な意味を持ってきます。チームを勝たせ、自らの壁を破るものとなれば尚更のことです。9回1死で巡ってきたこの日の第6打席。バッターボックスに入った谷口選手は必死でした。そして、しっかりと弾き返した打球が中前に抜けていくと、一塁ベース上でニヤリと笑ってみせました。2回の2点適時打と4回の適時打に続くか。2安打で迎える”最終打席”には並々ならぬ思いがあったのです。プロ入り初の猛打賞。15度目のチャレンジでした。

相手先発が右腕のときにスタメン出場することが多く、左腕に交代すれば自らも代打を送られる状況が続きました。開幕戦も貴重な犠飛を放ちながら、次打席で交代。悔しさを募らせていたのは想像に難くありません。打席が少なければ安打量産のチャンスも減る。それでも虎視眈々と準備を続けてきました。今年3月20日にオープン戦で3安打を記録した後には「公式戦に取っておきたかった」と苦笑い。それから一ヶ月も経たないうちに見事に達成しました。「やっぱり2安打と3安打は違いますね」。3打点2得点と1番打者の役割を果たしたことも重なって、その言葉には実感がこもっていました。

8点差を追いつかれ、窮地に立たされたチームを救ったのは、谷口選手を筆頭とする若い選手たち。7回1死から近藤選手が内野安打で出塁し、岡選手が左中間を破る決勝適時二塁打を放ちました。2日連続でお立ち台に立ったヒーローは「一戦一戦を大事に戦います」とキッパリ。昨年までの実績は乏しくても、分厚い壁をぶち破りチームに欠かせない戦力になっていく。それこそが栗山監督が言い続ける「試合ごとにチームが成長していく」ということにほかありません。

先発投手コメント

先発の斎藤佑投手03

斎藤佑投手
<4回1/3 76球 打者22 安打8 三振3 四球1 失点・自責点3>

「3回まではテンポよく投げることができたんですけど、見ての通り4回で崩してしまった。大量得点でリードしてくれたにも関わらず、ゲームを壊してしまいました。申し訳ない気持ちと悔しさが残ります」

栗山語録

栗山監督01

Q. 斎藤佑選手、2回3回まではリズム良さそうにみえたんですが
「良い感じできてたんだけど、あそこで打たれてたら流れをもっていかれていた。実は前の回での交代も考えていたし、毎試合このピッチャーに何点あげられるか大体決めている。斎藤がという訳ではなくて、勝ちパターンにつなげていくことが大切。(オープン戦に比べて)フォームも違ったし、とにかく次に活かして欲しい。ただ、評価はしているよ」

Q. 岡選手が勝ち越しのタイムリーを放ちました
「岡と谷口は大きいよね。こういう風なゲームにしてしまったことは申し訳ない。だけど、野手がよく頑張ってくれた」

Q.開幕カードに続いてこのカードも勝ち越しました
「そんな気分じゃないよね」

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