2015.04.03 FRI
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広報レポート<修正能力を持ち合わせる21歳の投手>

7回表、同点のソロホームランを放つハーミッダ選手

最後の打者・中島選手を遊ゴロで抑え、ゲームセット。今季初登板を果たした上沢選手がオリックス打線を2安打で封じ込め完投勝利を飾りました。チームの反撃を信じ、9回を粘投。「立ち上がりに苦しんだ」と言いますが、途中から修正能力を発揮し、ストライク先行の投球を披露してくれました。

投手戦になることは誰もが予想していました。昨季クライマックスシリーズ以来の京セラドーム。相手投手・ディクソン選手の昨季ファイターズに対する防御率は2.49。そして、バファローズに対する上沢選手の防御率は2.63。共に4勝をマークし、お互い苦手意識を持ちながらのゲームスタートとなりました。初回早々、先頭打者・ヘルマン選手を中前打で出塁を許し、後続の犠飛打で1点を献上。投手戦が予想されながらも、初回から1点を与えてしまったことに不安を感じていたに違いありません。相手投手・ディクソン選手にも6回2安打に抑えられ、チームの焦りは溜まる一方でした。

6回まで拮抗した試合が繰り広げられる中、またもや「助っ人外国人」ハーミッダ選手の一発が反撃の狼煙を上げました。ディクソン選手が投じた真っすぐを弾丸ライナーで右翼席へ。来日1号となったハーミッダ選手は記念すべくチーム通算7500本塁打の記録も樹立。「まさか、そんな名誉なこととは。めでたいね。更に記録をつくれるよう頑張ります」と振り返り、開幕7試合連続安打中の男は元メジャーリーガーの貫禄をみせています。試合展開はその後もレアード選手が四球で出塁し、相手チームの失策と西川選手のタイムリーで一挙3点を挙げました。

春季キャンプでは全然納得のいかなかった上沢選手。「野球が楽しくない」と口にすることも多く、もがき苦しんでいました。本来の投球フォームを取り戻せずに、四苦八苦してる姿が印象にあります。「何が原因なのか分からない。オフシーズンにかけて筋力アップを試みた結果、少し崩れたのかもしれない」と原因追求の日々が続きました。しかし、春季キャンプ終了後から約一ヶ月間で修正。今日の試合後には「常に同じような力で投げることを意識した。力をいれないことが大切なので」とベテラン選手を彷彿させるような落ち着きで話をしてくれました。チームを支える新たな戦力。彼が持つ“過信”は“確信”に変わっていくのかもしれません。

先発投手コメント

先発の上沢投手

上沢投手
<9回 112球 打者31 安打2 三振3 四球2 失点・自責点1>

「立ち上がりに苦しみましたが、その後は粘って投げることができ、今まで練習でやってきたことをしっかりマウンドで出せたと思います。キャンプでうまくいかないことが多くありましたが、監督、コーチの皆さんに起用していただいた。本当に心から感謝してます」

栗山語録

栗山監督

「(上沢選手は)初回はあんな感じだし、打たれているわけじゃない。1点取られて落ち着いてくれたらいいねと話していた。あっぱれだね。キャンプで苦しんでいたけど、苦しんだことも財産になる。こういうことがチームにプラスアルファをもたらす。早めに追い込んで素晴らしかった。一人で投げ切ってくれたのも大きい。全然臆することなく向かっていったし、原点に立ち返っていた。(同点弾のハーミッダ選手は)すごいよね。あの集中力。本当に素晴らしいし、脱帽です」

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