試合情報

大谷選手が放った先制弾の喧騒が収まらない中で、球場のボルテージをさらに押し上げたひと振りでした。4回1死。中田選手自慢のフルスイングから弾き返された打球は、左翼スタンドへと一直線に伸びていきました。「本当に気持ち良かった」。そう振り返るほどの完ぺきな7号アーチ。試合を優位に運ぶための一発になっただけではなく、プロ野球人生8年目で初めての”バースデーアーチ”となりました。

ウォームアップ前にはトレーナーの紹介で誕生日であることをチームメートに伝えられ、大きな拍手に照れ笑いも見せました。第1打席は右翼スタンドからの『ハッピー・バースデー・トゥ・ユー』に迎えられました。「きょうは絶対に打ってやろうと思っていた」。その第1打席は三振に倒れただけに、リベンジを心に誓って挑んだ第2打席。大谷選手との”ONアベック弾”ともなれば、チームに勢いがつかないわけがありません。前回のアベック弾は昨年の7月5日で大谷選手の誕生日。何かに導かれるように飛び出した一撃でした。

プロ入り以降、4月22日は通算で11打数1安打。初めて一軍で記念の日に出場した2011年以来となる4年ぶりの誕生日ヒットが本塁打に。ヒーローインタビューが終わり、ロッカーを整理している間にも、右翼スタンドは何度も”中田コール”で湧き上がっていました。帰路につくために通路を通り、バスに乗る前にも『ハッピー・バースデー・トゥ・ユー』が鳴り響いていました。何度聞いても心地よく、主砲の胸に響いたに違いありません。

武田勝投手
＜5回 球数75 打者19 安打4 三振4 四球0/死球1 失点・自責点0＞

「粘り強く投げられたのが一番。きょうはスライダーの調子が良くて、それを近藤がうまい具合に引き出してくれました。打線にも援護してもらってリードした状態でリリーフ陣に後を託せたので、この後はチームが勝てるように応援します」

Q.大谷選手と中田選手のアーチ共演がありました
「ハッピーバースデー！点取りゲームという意味では、ここ数試合点が取れていなかったし、今日もハマる感じがある中で、打ってくれたのでね。（スター性を）感じるよね。困った時はそういう人たちしかコントロールできないし、やるべき人がやれば勝てるということ」

Q.ハーミッダ選手とレアード選手の打順が並びました
「翔の前後が打たないとね。翔のところで歩かせることは沢山ある訳だから、そういった意味では打ってくれて良かった」

Q.田中賢選手が欠場しました
「疲れている選手は順番に休ませていく。今日のピッチャーは左ということもあったし、初めてジグザグの打線を組んでどうなるか気になっていた」

Q.大谷選手、左前打で2塁へ進む好走塁をみせました
「ああいう感性は元々持っている。翔平にとっては普通のこと」