

広報レポート<既存戦力、奮起せよ>


序盤の大量失点を跳ね返すことができないまま、淡々とゲームセットまで進んでしまいました。2点を追う初回の攻撃で1点を返しながら、直後に4失点。リベンジのチャンスを与えられた先発・中村選手は期待に応えられず、2回途中で降板した後は、攻撃陣も先頭打者の出塁から得点につなげるパターンになかなか持ち込むことができませんでした。
この敗戦のどこかに光を見出すとすれば、高卒ルーキーながら前日の試合で一軍デビューを果たした淺間選手でしょう。一回1死でチーム初安打を放って生還すると、5点を追う5回2死二塁で右線への適時二塁打。「昨日よりは落ち着いて打席入ることができました」。初長打に初打点、初マルチ安打と気を吐き、チームに喝を入れました。裏を返せば、もっとも目立ったのがルーキーというのは寂しいものです。中島卓選手が2安打1四球と全打席出塁を果たしたとはいえ、スタメンでこの2選手以外が合計2安打では、なかなか反撃の糸口を見つけることは難しくなります。
今季2度喫しているカード負け越しは、いずれもイーグルス相手のもの。4カード後には敵地での3連戦が組み込まれており、開幕2ヶ月足らずでシーズンの直接対決半数を消化するだけに、これ以上の“借金”は何としても避けたいところです。次カードの相手は今季5勝1敗で、球場は前回3連勝。敵地で再び勢いに乗るためには、新戦力だけではなく既存戦力の奮起が必要なのは間違いありません。
先発投手コメント

中村投手
<1回1/3 45球 打者10 安打4 三振0 四球2 失点・自責点4>
「状態がよくても、コントロールできなければ意味がないですね。力不足です。あとを投げる中継ぎ陣に迷惑をかけてしまい、申し訳ないです。悔しさが残る内容となりました」
栗山語録

Q.今日の試合の振り返り
「申し訳ない。沢山のファンが応援してくださったし、見ている側からは早い回で決まってしまった様な展開になってしまって」
Q.中村選手が2回途中降板
「色んな事含めて(中村)勝の良さがだせていない。悔しい思いもしているはずだけど、大きな成長の糧になればいいね」
Q.淺間選手がプロ初タイムリー
「普通。そういう選手だと思って使ってるから。初めてのピッチャーなのにしっかりバットを振れているのは凄いこと」
Q.次の試合に向けて
「やるしかないんでね。やられたからその分」