2015.05.08 FRI
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広報レポート<大記録よりも目前の勝利>

1回表、3塁打を放つ西川選手
2回表、ベンチ前でホームランを喜ぶレアード選手

狙えば打てたかもしれません。しかし、西川選手が求めたのは、一発よりも勝利に貢献する打席にすることでした。最初の3打席で三塁打、単打、二塁打を記録。本塁打が出ればサイクル安打を達成できる状況でも、絶対に大振りしないと心に誓っていました。第4打席に立った6回無死の時点で5点のリードを奪っていたとはいえ、超重量打線を売りにするチームが相手となれば、確実な追加点こそが勝利への唯一の道です。外角へのボールをコンパクトに叩くと、打球が右中間を転々とする間に三塁を陥れました。第5打席はカウント3ボール1ストライクから強引で打って出ることなく四球を選びました。「謙虚にいきました」。4安打1四球3得点でしっかりと貢献した男は、試合後、気持ち良さそうに汗を拭いました。

悔しさをパワーに変えた一戦でした。5月1日からのマリーンズ3連戦で10安打と量産。完全に波に乗ったかと思われましたが、4日からのイーグルス3連戦ではノーヒット。しかも、3戦目の最終打席では代打を送られていました。「その思いをぶつけました」とキッパリ。奮起を促す采配を採った栗山監督は言います。「こちらがハルキに求めるものは高い。そういうことが活きているのなら良かった」。

サイクル安打は狙うものではなく、あくまでも結果としてついてくるもの。もっとも難しいとされる三塁打を昨季13本、今季はすでに5本放っているだけに、これから何度もチャンスが巡ってくるに違いありません。首位への再浮上を狙うチームにあっては、大切なのは個人の大記録よりも目の前の1勝。不動のリードオフマンとなりつつある男には、ダイヤモンドを駆け回って本塁を走り抜ける姿が何よりもお似合いです。

先発投手コメント

先発の吉川投手

吉川投手
<5回2/3 打者24 球数106 安打5/本塁打1 三振4 四球4 失点・自責点3>

「先頭打者にフォアボールを出しすぎですね。3つもそれをやってしまうと球数も多くなるし、早く降りないといけなくなる。これだけ点を取ってもらったらもっと投げないと。6回途中で変わらないといけなくなって申し訳ない気持ちです。この後は精一杯応援します」

栗山語録

栗山監督

「あれだけ打っても2点差くらいの感覚。我慢の試合になると思っていたところで先に点を取れた。1点取った後のレアードや賢介の一本も大きい。みんな自分の役割を果たしてくれた。(3イニングで先頭打者に四球を与えた)吉川は頭を叩いておいたけど、フォアボールは問題じゃない。しっかりとしたボールを投げようと言ってきたわけだから。アイツが勝たないとチームは前に進まない。勝たせてあげることが今年のテーマだから良かったよね」

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