

広報レポート<すべては野球の神様が与えた試練>


5回を終わったらところで時計の針は8時半を指していました。ひとつのヒット、ひとつのアウトで展開がどう変わってもおかしくありませんでした。ゲームセットの得点は7-8。たかが1敗、されど1敗。4時間31分に及ぶ死闘の中で、優勝するためには越えなければならない数多くの山が提示された一戦となりました。
高卒ルーキーながらスタメン出場を続ける淺間選手は3度の満塁機で凡退。6回先頭で右前打を放ったものの、試合を決定づけられる場面で一本が出ずに悔しい思いをしました。2点を追う5回1死満塁でも、代打を送られた石川亮選手、その代打として送られながら相手が左投手に交代したことで”代打の代打”を送られた谷口選手はベンチで唇を噛みました。その代打出場からマスクをかぶった大野選手は空振りしたバットがヘルメットを直撃し、出血するアクシデントがありました。8回にスタートを躊躇して同点のホームを踏めなかった岡選手や、勝負どころの7回に3点を失った鍵谷選手も、ひとつのプレーが勝負に直結することを痛感したことでしょう。
今季初の4連敗で貯金は「4」まで減りました。 27試合で18勝9敗の貯金「9」という開幕ダッシュに成功したファイターズですが、そのまま独走できるほど143試合の長丁場は甘くありません。リードされた場面でクローザー・増井選手を投入するなど、今季最多の7人継投で勝負をかけました。策を尽くしても、上手くいかないときはとことん上手くいかないものです。若いチームにあって、すべては野球の神様に与えられた試練。その試練を乗り越えたときに、必ず見えるものはあるはず。それこそが栗山監督が云う「前に進む」ことにほかありません。
先発投手コメント

メンドーサ投手
<4回0/3 96球 打者28 安打10 三振4 四球2 失点・自責点5>
「久々の登板となったけど3、4回までは状態もよく自分なりのピッチングができたと思うよ。だけど5回で少しバテたね。毎試合だけど、打線の援護があるにも関わらず、直後に点数を取られてしまっている。守りきれず申し訳ない気持ちでいっぱいだね」
栗山語録

Q.惜しくもあと1点及ばず敗戦
「結果が全て。勝てなかった事を受けとめるしかない」
Q.帰国後初登板の先発メンドーサ選手
「球は悪く見えなかった。勝たせてあげられなかった」
Q.ビハインドから宮西、増井選手を投入
「連敗を止めないといけない状況だから先は関係ない。連投もしてなかったし、投げるとやっぱりこういう展開になるよね」
Q.明日の先発は大谷選手
「チーム状況も分かってくれると思うし、勝てるようにしっかりやりたいです」