2015.05.14 THU
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広報レポート<エースとしての責任>

先制の三塁打を放つハーミッダ選手
試合後、ハイタッチを交わす栗山監督と大谷投手

均衡を破ったのは終盤8回裏の舞台。2死二塁で中田選手が敬遠で送られ、打席にはハーミッダ選手。外角低めの変化球を捕らえ、打球は前進守備をする右翼手の頭上を超えていきました。ハーミッダ選手は3塁ベース上で思わずガッツポーズ。一挙2点を挙げる勝ち越しに成功しました。

同じ舞台は4月28日・ホークス戦にもありました。1点差で負けている6回2死二、三塁で前打者の中田選手が敬遠され、2死満塁の好機で逆転の適時2塁打を放ちました。前回は「中田の敬遠で燃えた」と振り返りましたが、今回は「冷静に打席に入ることを意識した」と云います。「とにかく、大谷に勝ち星を与えたかった。それに値するピッチングを十分にしていた」と、チームメイトへの想いを熱く語りました。得点圏打率3割越えをキープする勝負強さが光りました。

試合後・ヒーローインタビュー前のダッグアウト後ろでは、大谷選手がハーミッダ選手に「Thank you」と一言声をかけ、グラウンドに駆けていきました。8回1/3を11奪三振1失点で投げきり、ハーラー単独トップに立つ開幕6連勝を挙げました。しかし、大谷選手は「6戦の中で、一番悔しい」と振り返り一喜一憂することはありませんでした。ヒーローインタビューでの発言にも責任感が伺えました。「(打ってくれた)ハーミッダ、(抑えてくれた)増井さん、(ナイスキャッチの)淺間に感謝したいです」と話した大谷選手。9回1死一塁、ライオンズ浅村の右前打で淺間選手がダイビングキャッチを試みましたが、惜しくもグローブは届かずボールは後方へ。一点差に追い詰められる適時3塁打となり、大谷選手は降板しました。しかし、大谷選手はチームメイトを一切非難することなく、自分が打たれたことに責任を感じていました。最後のプレーとなった淺間選手の好捕には、大きく手を叩きました。野球の技術だけではなく、エースとしての風格を漂わせました。チームに上昇気流を吹き込ませる貴重な一戦となったはずです。

先発投手コメント

5回表、大谷投手と大野選手

大谷選手
<8回1/3 113球 打者30 安打5 三振11 四球1 失点・自責点1>

「昨日悔しい負け方をしているので、とにかく今日は勝てて嬉しいです。打線に援護してもらって、守りにも助けられました。(球種の)選択ミスはありましたけど、フォークの落ちも良かったみたいなので、投げていく中でうまく調整できたと思います。(6連勝に対して)連勝は関係ないと思っているので、一試合一試合しっかりやっていくだけです」

栗山語録

Q.大谷選手が6連勝
「これだけ間が空いて、このチーム状況だとプレッシャーはあったと思う。圧倒的に投げないとチームが変わらないというところで、よく投げたと思うけど。勝たせてあげられて良かった」

Q.ハーミッダ選手が決勝打
「苦しんでいるのは分かっている。何とかきっかけを作って欲しいと思っていたから良かった」

Q. 淺間選手はミスも好プレーもあった
「ああいのは状況判断ではあるけど、一生懸命やらないと野球は面白くない。あれでいい。続けて欲しいし、そこからレベルの高いところに行ってほしい」

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