2015.05.16 SAT
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広報レポート<1球の怖さ>

マウンドに集まる選手とコーチ

アンダーシャツを着替えにロッカーに戻る吉川選手は、悔しさを隠すことなく「クソッ!」と漏らしました。相手投手の調子がよく、攻撃陣に元気がないここ最近の状況で、この失点がどんな意味を持つのか。リーグMVPにもなった左腕には、痛いほど感じることができたに違いありません。たった1球で、それまでのピッチングが台無しになる。1球の怖さーー。ありきたりでもそれ以外に表現のしようがない1球が、試合の流れだけではなく、行方まで決めてしまいました。

立ち上がりからエンジン全開でした。11人連続アウトのスタート。5回終了時、相手のスコアボードに表示された安打数はたったの「1」。一方で打線は5回までの5イニング中4イニングで安打が出ながらも無得点が続き、吉川選手にとっては我慢の展開になりました。迎えた6回2死二塁。甘く入ったチェンジアップを完ぺきに捕らえられると、打球は左翼スタンドに吸い込まれていきました。相手打者は今季の打率が1割台、しかも、これが初本塁打。となれば、悔しさが募るのも無理はありません。

吉川選手は8回2失点ながら今季初黒星となったものの、先発陣を見渡せば3試合連続でQS(クオリティスタート=6回3自責点以下)を決めており、5月初旬に経験した7試合連続で先発が6回持たずに交代を余儀なくされる厳しい状況からは脱したといえるでしょう。あとは39試合目にして今季初めての完封負けを喫した打線に、田中賢選手、岡選手、陽選手らを欠く中での奮起が求められます。こういった状態を抜け出したときにこそ、チームは前に進む。まずは明日。どんなプレーで現状を打破し、勝ち負け以上の価値をもたらせるでしょうか。

先発投手コメント

先発の吉川投手01

吉川投手
<8回 109球 打者29 安打5/本塁打1 三振5 四球0/死球0 失点・自責点2>

「あの2球がすべてです。山崎さんへの1球(左中間二塁打)と安達さんへの1球。(安達選手に対して)もう少し外へ投げきれれば良かったんですけど、真ん中に入ってしまいました。先制点を許したら、こういう結果になるということです。最悪の結果となりました」

栗山語録

栗山監督

Q.吉川選手の投球を振り返って
「1球で勝負が決まるわけだからね。吉川に勝たせてあげたかったけど、助けることができなかった。「申し訳ない」という気持ちが強いね。(初回から)めちゃくちゃ飛ばしていたよね。1点勝負だから飛ばしていいと思うし、ボールの状態はよかった」

Q.ディクソン選手を打ち崩せませんでした
「やられている中で何とかしようという気持ちはあったよね。ほんの少しチャンスは生まれたけど、それを活かしきれなかった。ちゃんと、活かしきれるようやるだけです」

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