

広報レポート<流れを引き寄せる一発>


右翼席最前列に突き刺さる会心の一撃が、札幌ドーム内の雰囲気を一変させました。3回1死一、二塁の好機で、レアード選手が先制3ランを放ちました。右手拳を突き上げながらダイアモンドを一周。得点のチャンスを幾度と逃していたファイターズにとって貴重な一発となりました。
レアード選手は、この日1打席目に同じシチュエーション(2回1死一、二塁)で回ってきましたが、左飛に倒れていました。2打席後には「前の打席でやられてる分、本当に嬉しい」と振り返り、珍しく喜びを前面に出していました。チーム内の重苦しい空気感を一気に吹き払いました。無死一、二塁のチャンスを2度潰していたら、恐らく流れをもっていかれていたことでしょう。その後の試合展開を左右する大事なイニングとなりました。
流れに乗りきれるのが若手中心で形成された今年のファイターズの強み。レアード選手の本塁打直後には、西川選手が今季6本目となる三塁打を放ち、追加点を挙げました。この日は西川遥輝選手プレイヤーズスペシャルデー。ピンクのフラッグを掲げて応援するファンの前で期待に応えてくれました。プレー中も「意外と回りが見えてて、ピンクのフラッグが目に入りました。ファンのみなさんの応援のお陰ですね」と感謝の言葉で打席を振り返りました。
この札幌シリーズ6連戦(楽天戦とオリックス戦)で3勝3敗の成績。今日の勝利によって、同率ではありますが、首位に返り咲きました。明日の移動休日を挟んで、明後日からは仙台をスタートに6連戦が続きます。先発投手陣の復調と打線が噛み合ってきたことを“キッカケ”にチーム全員で再度、単独首位を狙います。
先発投手コメント

上沢投手
<6回2/3 107球 打者27 安打5 三振6 四球2 失点・自責点2>
「全然納得いかないですね。先発として7回投げ切る仕事をしたかったんですけど、いつも最後に同じやられ方で失点を許してしまう。状態はよかったですね。本当に最後だけです」
栗山語録

Q.先発上沢選手が6回2/3を投げ2失点
「この前ああいった形(4回途中5失点で降板)だったので今日の投球は楽しみだった。7回に失点を許しかなり落ち込んでいたけど、真っ直ぐの強さも戻ってきたし何より勝ちがついた事が嬉しかった」
Q.レアード選手が先制3点本塁打
「ランナーが貯まるとカウントの作り方が上手い。一昨日(の逆転本塁打)に続いていい所で打ってくれるね」
Q.6連戦を3勝3敗
「シーズンの流れの中でポイントになる試合だと思っていただけに、今日みたいな試合を取れるのは大事だよね」