

広報レポート<先頭打者への四球>

6回までノーヒットピッチングでファイターズ打線に付け入る隙を全く与えなかったドラゴンズ先発の大野選手。7回裏、無死1塁で打席に入った田中賢選手は初球から積極的なバッティングでライトフェンス直撃の二塁打、続く中田選手は追い込まれてからコンパクトなスイングでショートの横を抜く適時打。6回まで奪うことが出来なかったヒットが続き「H」のランプが立て続けに灯ります。その後、杉谷選手のセンターへの犠牲フライで2-2の同点となります。この回を振り返ってみると、攻撃は先頭打者の中島卓選手の四球が始まりでした。
追いついた直後の8回表、1死1、3塁のピンチを迎えてしまいますが、ファイターズ投手陣は踏ん張りきることができません。3番エルナンデス選手に犠牲フライ、4番ルナ選手に適時三塁打を浴び2失点。これが決勝点となってしまいます。勝ち越しのホームベースを踏んだこの回先頭の堂上選手は四球による出塁でした。
最終回の攻撃ではトップバッターの田中賢選手が四球を選びますが、残念ながらホームベースに迎え入れる事はできずゲームセット。今シーズンのファイターズは先頭打者に四球を50試合で29回与え、そのうち失点に結びついてしまったのは17回。その確率は約6割。ノーヒッターペースの好投手ですら先頭打者への四球から失点を許してしまう様に、その与える影響は大きなものです。ただ、そのうち12回は無失点で乗り切れているのも事実であります。投打が噛み合うそのタイミングまで今は耐える時なのかもしれません。
先発投手コメント

吉川投手
<7回1/3 打者29 球数105 安打6/本塁打1 三振5 四球2 失点・自責点4>
「まずは先制されたこと。そして、追いついてくれた後に点を取られたこと。これが全てです。リズムをうまく作ることができなかったです。申し訳ありませんでした」
栗山語録

Q.吉川選手は8回途中で4失点
「この前の悔しさを存分に感じられた。自分のボールを投げ切ることが大事。甘く入ることはある。ずっと頑張っているし、8回を乗り切れば、というのはあったけど、あそこは一番難しいイニングだから。プラスにしてくれると信じている」
Q.7回に攻撃がつながりました
「素晴らしい形で同点に追いついたけど、一気に行かないといけない」
Q.交流戦で黒星が先行
「相手のことが分からない戦い。一試合一試合を必死に行くしかない」