2015.06.02 TUE
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広報レポート<土壇場のビッグイニング>

9回表、勝ち越しタイムリーを放つ岡選手
試合終了

最後の打者を二ゴロに抑えると、増井選手は拳を強く握り締めました。大粒の雨がグラウンドに降り注ぎ、マウンドに砂が撒かれた直後の登板。「最初は滑ったけど、砂が混ざってきてからはアジャストできました」。9回表に逆転したことから、試合が長引いてその裏のイニングが完了する前にコールドゲームになれば、8回終了時の得点で勝敗が決まってしまう状況でした。一刻も早く終わらせることが求められるところでの三者凡退締め。いつもクールな守護神が興奮気味に振り返るほどの激戦でした。

どんなにリードを許していても、どんなにグラウンド状態が悪くても、最後まで諦めない。全員の思いが形になった終盤戦でした。3点を追う8回に代打・谷口選手が中越えに今季1号ソロ。球界を代表する投手・前田健選手からの一撃は、チームに大きな勇気を与えました。相手投手が代わった9回、先頭打者・田中賢選手の四球からファイターズらしい”つなぐ野球”がスタート。真っ赤に染まった敵地が静まり返る中、得点を重ねました。3安打3四球、打者10人の攻撃で5点をもぎ取って逆転に成功。同点の1死満塁で殊勲の左前2点適時打を放った岡選手は「思い切って行きました」と話し、雨と汗を気持ち良さそうに拭いました。

試合後、バスに乗り込む直前に栗山監督はつぶやきました。「優勝した年、思い出すよね」。指揮官の脳裏によぎったのは2012年5月20日、広島での一戦。その後、エポックとして挙げられ続けることになる試合も、9回5得点で大逆転勝利したものでした。その2012年よりも、今季は1試合早く貯金「10」の大台に到達。優勝への足がかりは広島から。頂点をはっきりと意識させてくれる1勝になったことは間違いありません。

先発投手コメント

先発のメンドーサ投手

メンドーサ選手
<6回 92球 打者23 安打3 三振5 四球2 失点3 自責点2>
「今日の反省は(5回、6回の)先頭打者に対してのフォアボールです。リズムを悪くしてしまい、失点を許してしまいました。とても悔しい内容となりました」

栗山語録

栗山監督

Q 9回に5点を入れて逆転に成功しました
「谷口のホームランも大きいけど、ベンチが「最後まで行くんだ」という気持ちがあったよね。賢介が先頭で(7回の)ツーベースや(9回の)フォアボールで出塁してくれて、チームの見本になってくれたのが大きい。試合中は本当に色々あるけれども、若いチームだからミスは必ずあるよね。これをプラスにかえてもらいたい」

Q前田健選手からの白星は大きいですね
「もちろん、マエケン相手でうまく行くとは思っていなかったけど、最後まで粘れた。キャンプから取り組んでいるように、悔しさとか競争意識を全員が持ってやっている。必死になってガムシャラにプレーすることが大事だよね」

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