

広報レポート<ファイターズ!サイコー!!>


背番号37「YANO」。ファイターズファンにとっても、本人にとってもまだ馴染みないこの背番号が札幌ドームのグラウンドで躍動しました。ファイターズのユニフォームに初めて袖を通したのは前日の16時。そこから26時間後に6番指名打者で移籍後初出場を迎えました。
この間に矢野選手自身はもちろん球団スタッフも、そしてファンの方々も全員でできる限りの準備で試合に臨みました。「矢野」という応援ボードを掲げて熱い声援を送るファンの皆さん、応援歌を用意いただいた応援団、登場VTRを準備した球団スタッフ。総力で初出場を後押しします。
矢野選手がファイターズファンのハートを掴むのに、そう時間は要しませんでした。4回の第2打席、初球のスライダーを左翼線に運び二塁打、移籍後初安打を放ちます。続くレアード選手の本塁打で悠々とホームに返り初得点も記録します。7回の第4打席ではファーストストライクから積極的にスイングしフェンス直撃の二塁打。大野選手のタイムリーヒットで再びホームに生還します。そして延長11回は先頭打者として打席に入ります。2ボール2ストライクと追い込まれてから左翼線への二塁打でサヨナラのチャンスメイク。その後、代走の谷口選手がバッテリーエラーの間にホームを踏みゲームセット。初日からその存在感を大きく示しました。
ヒーローインタビューでは「人生初めて緊張しました」と不安を口にしましたが、「ファイターズ!サイコー!!」の一言で札幌ドームは大歓声。
誰にでも気さくでさわやかに接するナイスガイは一夜でファイターズ内での立ち位置を築いたに違いありません。また、明日の道内スポーツ各紙、各局スポーツニュースでは大々的に報じられ道民の心を鷲掴みにするのは時間の問題でしょう。WE LOVE HOKKAIDOシリーズの初日、新たな北海道のヒーローが誕生しました。
先発投手コメント

武田勝投手
<4回 球数57 打者18 安打7〈本塁打2〉 三振1 死球1 失点・自責点3>
「ボール先行が多かったので、それがチームに悪い流れをつくってしまいました。ホームランなんかは、うまく打たれていることもありますが、そこはストライク先行で攻めていれば流れも変わってきたかもしれないですし、きょうに関してはボール先行のピッチングが反省点です。チームの力になれず申し訳ありません」
栗山語録

Q.延長11回の激戦となりました
「勝ててよかったです」
Q.矢野選手がいきなり3安打
「本当に感動しました。どういう思いで野球をやっているか知っているつもりだからね。技術があるのにやれないとか、悔しさがいろいろあったと思う。持っていた思いが出た。野球に対する思いというのが一番大事。賢介と裕志が(野手陣を)引っ張ってくれている中で、そういう存在がもう一人欲しいと思っていたんでね」
Q.中継ぎが追いつかれる展開
「そういうゲームで負けるとマイナスだし、プレッシャーになる。みんなで勝ち切れたことで(打たれた中継ぎ陣にも)プラスになると思う。大きな宝物になると信じている」
Q.武田勝選手については
「調整が難しい中でやってもらっているんでね。次、頑張って欲しい」