

広報レポート<次につなげるために>


先発・有原選手は開口一番、こう振り返りました。「初回から簡単に点を取られてしまった」。3回までに6点を献上。いつもならそこで交代だったかもしれません。しかし、そのままマウンドに送り込まれたことで、何かをつかんだと期待せずにはいられない4回からの2イニングでした。中でも5回は無死二、三塁のピンチを背負いながら無失点。この日の96球を有原選手は必ず糧にしてくれるに違いありません。
3番手で登板した新外国人・ライブリー選手も、1イニング目こそ先頭四球から失点しましたが、アウトはすべて空振り三振。毎回安打で気持ちよくスイングし続けたライオンズ打線を相手に2イニング目は三者凡退に抑え、まずまずのNPBデビューを果たしました。来日からまだ1週間と疲労がある中でも最速152キロ、スライダーのキレも上々で、今後に期待を抱かせます。打線はつながりを欠いたとはいえ、大谷選手が適時打を記録し、粘って四球を選んだことで復調気配を見せれば、9回には代打で登場した石川慎選手が左越えに1号ソロ。この試合展開でも最後まで集中力を切らすことなくゲームに臨みました。
試合終了後のスコアボードを見れば8点差の大量リードがついた黒星でした。ただ、どこかに光を見つけ出せれば、チームは確実に前に進むことはできるでしょう。ネガティブな部分しかなかった試合ではない。3時間を超える戦いの過程には、ポジティブに捕らえられるところも十分にあったはずです。この大敗をどう次に活かすか。「ただの1敗」で終わらせるわけにはいきません。
先発投手コメント

有原投手
<5回 96球 打者27 安打10〈本塁打2〉三振6 四球1 失点6 自責点5>
「初回から簡単に点を取られてしまったことが反省点です。それに全体的にボールも甘かったですし、甘く入ったところをしっかり長打にされてしまいました。最後まで試合が作れず悔しい結果となりました」
栗山語録
Q.守備の失策がありました
「仕方ないよね。もちろんちゃんとやらないといけないんだけど、積極的にプレーしていれば問題ない」
Q.有原選手のピッチングを振り返って
「球自体はそんなに悪く見えないんだけど、ただ簡単に捕まるというのはね。西武打線の状態も良いし、そこは確認していきます。こういう試合は接戦に持ち込んで中盤でしっかりやっていかないといけない」