2015.06.28 SUN
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広報レポート<ラッキーボーイ、ひと振りで>

メンドーサ投手
石川慎選手

初球は146キロのストレートでした。3球目は113キロのカーブ。36キロの球速差にも石川慎選手は崩されませんでした。両チーム無得点で迎えた7回2死。ライオンズ先発・菊池選手が投じたカーブをしっかりと捕らえると、打球は大きな弧を描いて右中間スタンドに吸い込まれていきました。「ああいう打球が持ち味」と振り返る男が、値千金の2号ソロ。先制弾が決勝弾にもなり、今季初のヒーローインタビューを受けました。

6月14日の一軍再合流から、打撃練習でもバットが振れている感覚はありました。しかし、なかなか出場機会がなく、ベンチで声を出す時間が続きました。それでも、常に試合に臨む気持ちが変わることはなく、準備を続けてきました。「代打でも代走でも守備固めでも、与えられたときにしっかりと仕事ができるように」。26日は敗色濃厚となった9回に代打本塁打。今季初の安打を派手に決め、2度目のスタメン出場を勝ち取って臨んだ一戦でした。

「ラッキーボーイになってやろう、と思った」。謙虚に答えるヒーローインタビューの中で、ニヤリと笑ったのは、そう話した場面。その言葉通り、5回の第2打席で左翼線二塁打を放ってチーム初安打をもたらすと、次の打席で最高の結果を出してみせました。投げては先発・メンドーサ選手が当たっているライオンズ打線に付け入る隙を与えず、7回4安打無失点の快投。残り2イニングを宮西、増井両選手で締め、今季7度目の”完封勝利”を飾りました。

試合前のシートノック後にベンチ前で組まれる円陣。そこで栗山監督が直にゲキを飛ばしました。「きょうは一番活躍した選手に監督賞を出す!」。手にしたのは、もちろん石川慎選手でした。試合後のロッカーでは、囃し立てるチームメートも囃し立てられる石川慎選手本人も満面に笑みを浮かべました。ひとつの勝利がムードを変える。チームの苦境を救ったのは、この瞬間をイメージし続けた男のひと振りでした。

先発投手コメント

先発のメンドーサ投手

メンドーサ投手
<7回 107球 打者25 安打4 三振6 四球2 失点・自責点0>

「前回のホークス戦では、早いイニングで降板して悔しい思いをしたので、きょうは「何がなんでも必死に抑えてやる」という気持ちでマウンドに上がりました。奨太のリードと守備の好プレーに助けられましたし、インコースを攻め切れたことが良かったと思います。このまま試合が勝つことを信じて応援します」

栗山語録

栗山監督

Q.メンドーサ選手、ナイスピッチングでした
「ピッチャーで頑張るしかない試合なので、きょうは良く頑張ったね」

Q.石川慎選手のホームランが試合を動かしました
「今まで苦労してきているし、ああいう投手から打てたことは自信になると思う。状態が良いのは分かっていたんで、本当によく打ってくれました」

Q.打線を大きく組み替えてきました
「いろんな考え方がある。何でこういう風にしないといけないのか、そういうメッセージは送ってるつもり」

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